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藤原学園の『年中夢求』日記

〜今日も顔晴るみんなへ〜

天寿を全うした

●むこう向きのおっとせい その674

11日、母が天国に召された。

今年の正月には
久しぶりに、親族のお祝いの席に元気な姿を見せていた。

片手にビール、片手にお寿司をもち、
ずっと飲み食いしていた。

それが食べ納めになるとは
その時には想像もしていなかった。

お祝いから4日後、肺炎を患って入院。

食事をとることは出来ず、点滴だけになってしまった。

人間食べないとやはり弱ってしまう。

もう年も年だけに治療することも出来ず、
退院して大好きだった施設に戻った。

頭は最後までしっかりしていたので、
施設に帰った日は、みんな大好きと喜びを口にしていた。

亡くなった日、
ジュニアサイエンスがあった。

後片づけをしないといけなかったのだが、
母の顔を見てからにしようと思って、
片付けはほどほどにして、
母に会いに行った。

しきりに何かを訴えているのだが、
何を言っているのか分からない。

のどがイガイガすると聞き取れたので
お茶を飲ませた。

その後も何か言おうとしているのだが、
どうしても聞き取れない。

両の手を握って様子を見ていたのだが、
生徒が待っているとの連絡を受けたので、
その手を放して施設を出た。

その3時間後に息をしていないとの連絡が入った。

あのままもっと母の側にいたらよかった。

後悔は尽きない。

でも母はあんたの鈍感さはしょうがないなぁと。
笑っているに違いない。


私の一番の思い出は、
小学校6年生の時に4ヶ月ほど入院していた時に
毎日来てくれたことだ。

今考えてもよく来てくれたとつくづく思う。

そんな無償の愛に支えられて、
私はここまで生きてこられた。

ただただ感謝しかない。


自分のことは二の次で、
いつも相手のために尽くし、
多くの人に元気と勇気を与えた人生だった。

行年100歳。母は天寿を全うした。



葬儀は身内で済ませました。

生前に賜りましたご厚情に対し、
厚くお礼申し上げます。
ありがとうございました。

祝ってもらった

●むこう向きのおっとせい その673

8日は誕生日だった。

多くの人からお祝いのメッセージをもらった。

メッセージを送ってもらった年齢層はとても幅が広い。

こんなことはこの仕事をしているからこそだろう。


生徒からは、動画付きのメッセージが送られてきた。

これはかなり嬉しかった。


それぞれに温かい言葉をもらって、
気持ちがほっこりすると同時に、
身の引き締まる思いがあった。

ここまで好きな仕事を続けられていること、
そしてまだ体も元気で動けていることは
ほんとに有難いことだ。

また大きな変化があって、
今まで通りにはいかない事態になるかもしれないが、
残り少なくなった人生だ、
自分のやりたいことに注力して、
新たな時間を刻んでいこうと思っている。

まだ気持ちは年をとっていない。


ところで今日は私立高校の入試の日だ。

動画を送ってくれた生徒達も、
人生初の試練に臨んでいる。

昨日の激励会で、
多くのスタッフからもらった励ましの言葉を胸に、
精一杯自分の力を発揮してくれることを願っておこう。



ではまた。

2023年度 実験学校最終回

●むこう向きのおっとせい その672

この土日は2023年度の最終の実験学校だった。

テーマは毎年恒例の「ロボットスペシャル」

今回のロボットはモーターで動くのではなく
バネで動くロボットだった。

3通りに変身するロボットで
かなり複雑なものだったが、
小さな子どもたちも先生の助けを借りながら、
第一段階は全員が作り上げた。

中には1段階目ですっかり満足して、
あとのは作らず、
作ったロボットで嬉々として遊んでいる生徒もいた。

小2のA君に至っては、
食事の時も、日の出を観に行くときも、
天体観測の時も、ずっと手に持っていた。

ここまで気に入ってくれたら、
担当のS先生も、
このロボットを選んだ甲斐があったことだろう。

にしても子どもの反応はやはり可愛い。


そして今回は2023年度の最終回なので、
この1年頑張ってきてくれた生徒には
表彰状と記念品を渡した。

年回6回、皆勤の生徒もかなりいる。

中には4年、5年と皆勤、準皆勤の生徒も少なからずいる。

ほんとに嬉しいことだ。

また、皆勤や準皆勤ではないが、
小1から高3まで、12年間も来てくれている生徒や
遠く茨城県からきてくれた生徒もいる。

茨城県から来た生徒は、
夜行バスに乗って10時間近くもかけて来てくれた。

帰りも夜行バスで、家に着くのは翌日の朝になり、
それから学校に行くという。

彼の実験学校に対する情熱と行動力には頭が下がる。


こんなにも強い思いを持ってきてくれる生徒がいる。

その期待に応えるべく、
子どもたちの琴線に触れる実験を数多く用意して、
新年度の実験学校を迎えたいと思う。


ではまた。

今年もよろしくお願いします

●むこう向きのおっとせい その671

遅くなりましたが

明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。


新しい年になって1週間が過ぎた。


1日は地震があって、波乱の幕開けになった。

結構長い間揺れたので、阪神淡路大震災を思い出し
椅子につかまりながら、ちょっと身構えた。

石川では大きな被害が出たようで、
心よりお見舞いを申し上げたい。



2日は家族でお祝い。

久しぶりに今年は母ちゃんも参加。

今年で御年99歳、白寿を迎えることになる。

百の一画目を取ると白。

すなわち100から1を引くと白になるので、
白寿という訳だ。

誰が考えたのだろう。上手く考えたものだ。

今まで全くボケていない母ちゃんを見ていると、
すごく元気をもらえる。

この先もできうる限り元気でいて欲しいものだ。

目指せ皇寿(111歳)だ。


5日、6日は講習会。

13時から22時まで、子どもたちの相手をした。

やはり子どもたちの顔を見て授業をするのは
いい時間だ。


昨日は初ゴルフ。

プレイが終わった後食べに行ったが、
笑いの絶えない、楽しい時間になった。

スコアは、言えない。


ここまでこんな風に過ごしてきた。


さて今年はどんな年になるのだろう。

またまたおおきな変化の年になるかもしれないが、
なるようになるだ。

どんなことも受け入れて進んでいくしかない。

今年も老骨に鞭打って、
仕事に遊びに、フル回転でやっていこうと思っている。



ではまた。


(追記)
来週は大学入学共通テストがある。

受験する卒業生諸君!悔い残らないように全力で頑張れよ!

健闘を祈っています。

渇を入れられた

●むこう向きのおっとせい その670

25日から29日まで冬合宿だった。

11期生から始まったこの合宿も今年で57年。

始まった当初は設備も全くそろっていなかった。

暖房もない。

持ち物の中には毛布というのがあった。

寝具類さえ足りていなかったのだ。

隙間風の入ってくる部屋の中で、
「頭寒足熱がいいのだ。」というヒゲ先生の言葉を受けて、
毛布を膝にまいて勉強していた。

こうして始まった冬合宿だが、
それ以降多くの生徒が、
この小豆島で受験に向けて頑張ってきた。

今年も多くのスタッフに囲まれて、
子どもたちは懸命に勉強に取り組んだ。

学習の後に、例年作文練習もかねて中3生には
毎日日記を書かせている。

少し前までは、専任が毎日添削していたが、
最近はスタッフが日々の添削をしてくれていて、
我々は徹夜学習前だけ書くことにしている。

今年は若きスタッフのNちゃんとK君が、
自分たちも生徒にメッセージを書いてもいいかと
言ってきたのでOKした。

私はいつもは日記を読んで、
1人1人に対して文を書いてきたのだが、
今年は忙しいこともあって、
全員に同じメッセージを書いた。

それに対してNちゃんとK君は一人一人に
思いのこもったメッセージを書いていた。

二人のメッセージを読んだ子どもたちの中には
涙を流しているものもいた。

何人かの子どもから
私にも個別にメッセージを書いて欲しかったと言われた。

ちょっと楽しようと思った自分が恥ずかしくなった。

どんな状況であれ、
子どもたち一人一に真剣に向き合わないといけないのだ。

今年の最後に渇を入れられた。

来年はまた気を引き締めて
子どもたちに向きあっていこう。


今年も大変お世話になりました。
来るべき年が皆さんにとってよき年になりますように。


ではまた。

自分を信じる力

●むこう向きのおっとせい その669

卒業生のM君から
「9月に若江教室で授業中に撮ってた写真が
APAに入選しました。」とのラインが入った。

送られてきた写真には
私が生徒の質問を聞いているところと
実験道具、板書が写っていた。

作品タイトルは
「恩師たち」

M君はいま写真の専門学校に通っていて
将来写真家を目指している。

在学当時からユニークな生徒で
周りのことは気にせずに
自分のやりたいことをやる人だった。

高校受験前に受験勉強そっちのけで
電気技師の資格試験を受けて
合格してしまった時には流石に驚いた。

なんで今?とその時は思ったけれど
型にはまらない彼にとっては
不思議でも何ともなかったのだろう。

その彼が写真家を目指し始めた。

作品を作るのに、私の授業に入って
私や理科実験の様子を撮りたいと言ってきたのでOKした。

夢に向かって突き進む卒業生を
応援しないという選択肢は私にはない。

彼は実験大好きな生徒だったので
写真を撮る目は生き生きしている。

そしてその時に撮った写真が
『APAアワード2024』という
日本広告写真協会が主催する大きなアワードに
入選したというのだ。

歴史のある写真の公募展で、
これまで多くの著名な写真家を輩出しているとのこと。

入選するだけでもすごいことのようで、
ネット見ていると
「在校生がAPAアワードに入選しました!
APAアワードは60年の歴史があり、
プロのカメラマンの登竜門ともいわれる栄誉ある賞です。
例年応募数は写真作品部門だけでも600~700作品(1000点以上)
あり、多くのプロも参加します。そんな中、生徒が入選したことは
まさに快挙だと言えます。」なんて
どこかの写真専門学校のホームページに書いてあった。

まだ専門学校1年生の彼が取ることが出来たなんて
何とも喜ばしいことだ。

彼に才能があるのかなと
H先生が聞いてきたが、それは私には分からない。

ただ、才能というものが、自分を信じる力だとすれば、
彼にはまさに才能がたっぷりとある。

学校の先生には、実験の写真なんてと言われても
「僕はこれを撮りたいから撮るんや。」と
自分のやりたいことを突き進める彼に迷いはない。

また来月も実験の写真を撮りに来る。

いい写真が撮れるように協力していこうと思っている。

彼の撮った写真は、
4月30日~5月5日まで、京都市美術館で展示されるとのことなので
観に行くとしよう。


この間の角川春樹小説賞を取った東圭一さん,
大阪ものづくり優良企業の最優秀企業賞を取った大東さんといい、
卒業生が活躍するのはとても嬉しいことだ。



ではまた。

やり方を変えてみた

●むこう向きのおっとせい その668

土曜日のジュニアサイエンスで小12は
「ぺーパークロマトグラフィー」の実験をした。

水性ペンは見た目が一色でも
いろいろの色が混じって出来ている。

その水性ペンのインクに、何色の色素が入っているのかを
紙と水を使って調べる実験だ。

細長く切ったろ紙の下の方に
水性ペンで印をつけ、水につける。

しばらくすると、毛細管現象で水があがってくる。

インクは、色によって水への溶け方や紙へのつきやすさが違う。

だから水が紙にしみて上がって行くとき
それぞれの色のインクが分かれていくという訳だ。

最初に、10色のインクを選んで、
それぞれの色が何色から出来ているのを調べて
用紙に貼りつける。

その後丸く切ったろ紙に、
好みの色で模様を描かせる。

水につけると
花が咲いたように模様が広がる。

これはとてもきれいで子どもたちは喜んで
何枚も作っていた。

最後に、好きな絵を油性ペンで描いてから切り抜く。

そこに水性ペンで何箇所かに色を付けて、水につけると、
描いた絵に色が広がっていく。

この方法は思いついて初めてやったが、本当に綺麗だった。

子どもたちも大喜びだった。

出来た作品はパウチした。

パンチで穴をあけておくと
素敵な栞が出来上がった。

それをこどもたちは大事そうに持ち帰った。


今まで何度もこの実験をやってきたが、
初めてこんな風にやってみた。

やり方を変えると、子どもたちの反応も変わる。

やっている自分にとっても楽しい時間になった。


同じことをやるにも、やり方を変えることで
新しい息吹が吹き込まれる。

よきものに変えていこうという気持ちが、
新たな変化を生むということですね。




ではまた。

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