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藤原学園の『年中夢求』日記

〜今日も顔晴るみんなへ〜

いい時間だった

●むこう向きのおっとせい その663

昨日は、学園の元スタッフで、
生徒時代はもちろん、
スタッフの時も今も
何事にもエネルギー全開で取り組む
N君の結婚式に行ってきた。

お相手のSさんは小学校の先生で
その笑顔に人柄が表れていた。

多くの人に祝福され、
満面の笑みを浮かべている二人を見ていると
こちらも幸せな気持ちになる。

いつ出ても結婚式は素敵だなと思う。

式、2次会には多くの学園卒業生が来ていた。

卒業後もこうして交流が続いているのは
ほんとに嬉しいことだ。


そして今日は、元実験学校スタッフの
SちゃんとS君、そしてZ先生の4人で久しぶりに会って
楽しいひと時を過ごした。

二人とも小学生の時から、
実験学校に参加し、大学生になってからは
スタッフとして手伝ってくれた。

昔の写真や時間割を見ながら
思い出話に花が咲いた。

色々と話をしながら
実験学校もいろいろと変化していったのだなと
改めて思ったし、
二人の変わらない、
実験学校愛、小豆島愛は感動的だった。

心地よい、とてもいい時間が流れた。


多くの人の中に、
学園で過ごした時間が刻まれている。



ではまた。

夏合宿、無事終了!

●むこう向きのおっとせい その662

19日から23日まで、この夏最後の合宿だった。

夏合宿での扇の要のS先生がコロナのため来れなくなり、
また男子スタッフがいつもより少ないという、
不安だらけのスタートだった。

その上異常な暑さ。

この夏の暑さは過去経験したことのない暑さだった。
太陽の熱が、空気を通さずに、
肌に直に伝わってくる感じがした。

アウトドア満載の夏合宿だけに、
この暑さは大きな不安材料だった。

合宿は慰霊祭から始まった。

この慰霊祭は、子どもたちに命の大切さ、
思わぬことが起こりえるということを伝え、
自分の身は自分で守るという意識を持たせることが目的だ。

そうしてスタートした合宿だったが、
コロナは出る、熱中症は出る、
食堂のクーラーが故障すると
いつになく多くの困難に見舞われた。

どうなることかと思ったが、
若きスタッフが私の想像をはるかに超えて
行事遂行のため、寝食を忘れて奔走してくれた。
ほんとに頼もしかった。

また島在住のI先生が、
S先生の抜けた穴を十分に補ってくれたし、
有難いことに、I先生の島でのお友達の方からも
多くの支援を頂いた。

また、H先生はクーラーの利かない食堂で
Gさんと大奮闘。

炊事場には簡易のクーラーを急遽付けたが
火を使えば、ほぼ役に立たない。

それでも暑さに負けず、
子どもたちやスタッフのお腹を
滞ることなく満たして頂いた。

様々な困難に見舞われたが、
子どもたちのためにという、
多くの人の強い気持ちがあって、
合宿は無事に終えることが出来た。

子どもたちの作文を読むと、
「帰りたくない。」「もっと島にいたかった。」
「また来たい。」と大半の子が書いていたので
子どもたちにとって、いい時間が流れたのだと思い、
とても嬉しかった。

応援してくれたすべての人に感謝である。

しかしながら、来年以降もこの暑さが続くようであれば、
合宿の行事も考え直さないといけない。

いろんなことが過渡期を迎えているようだ。


ではまた。

一服の清涼剤

●むこう向きのおっとせい その661

台風で常翔啓光学園サイエンスクラブの合宿が出来なくなったので
思わぬ休暇になった。

ゆっくり時間を過ごすことで
ようやく自分を取り戻すことが出来たように思う。

ここ最近あまりに忙しすぎて
ずっと時間に追われていた。

気が付いていなかったけれど、
だいぶ疲れていたようだ。

久しぶりにゆっくり寝た。

気になっていた部屋の片付けも随分と出来た。

部屋が片付くとやはり気持ちがいい。

やろうやろうと思っていながら、日々の忙しさを理由に
やって来なかった断捨離も始めだすことが出来た。

この歳だから断捨離=終活かな。

どんどん捨てていかないと、
残していてもあまり意味はない。

と言いながらちょっと昔の文章とかが目に入ってしまうと
手は動きを止めてしまう。

簡単なようで難しい断捨離。

でも今回はやり切ってしまおうと思っている。

昨日はその断捨離を一時中止して、
元スタッフのÝ君、Cちゃん夫妻のお家にお邪魔した。

2人が結婚する前は何度か私の家で飲んだりしたのだが
今回は私が2人の家に行くことになった。

Y君は最近カクテル作りに凝っていると聞いたので
ジンを買って持って行った。

玄関をあがると多種多様なお酒が一杯置いてあった。

メジャーカップ、シェーカー、バースプーン、カクテルグラスなどなど
私の知っているのはこれくらいだが、
いろいろと揃えてあった。

彼はカクテルを作る教本を持っていて、
それを元にいろいろなカクテルを作っているらしい。

まずはビールで乾杯してから、
彼の怒涛のカクテル攻勢が始まった。

ものすごい情熱だ。

次から次にいろんなカクテルが出てくる。

私はカクテルとは全くなじみがないのだが、
出してくるカクテルはどれもすごくおいしいので、
出されるがまま次に次に飲んででいく。

この日のためにわざわざボール型の氷まで用意してくれていた。

Cちゃんは美味しいあてをこれまたいっぱい作ってくれた。

特にエビの刺身はうまく捌いてあって
めちゃくちゃ美味しかった。

何尾食べただろう。

2人のもてなしてくれる気持ちが
ひしひしと伝わってきて、
カクテルも料理も極上の味になった。

そしてもう一つ嬉しかったのは
2人が飼っている2匹の猫に出会ったこと。

今まで犬も猫も飼ったことはない。

小学生の頃捨てられていた子犬を飼いたいと
おふくろさんに懇願したことがあったが、
おふくろさんは頑として願いを聞いてくれなかった。

生き物はいつかは死ぬ。

それがつらいからだとおふくろさんは言っていた。

昔に悲しい思いをしたのだろう。

というわけで犬も猫も飼えなかった。

まぁ、こんないい加減な男なので
生き物は飼えなかったとは思うが。

初めて身近に長い時間猫と時間を過ごすことになった。

何しろ昼の3時ごろから、夜中の3時ころまで
12時間も飲み食い喋ったもので。

2匹の猫は劇的に可愛かった。

何なのだろう。

触れているだけで、心が穏やかになる。

まだ子猫の方は顔もあどけなく、
好奇心旺盛で、どの動作、表情も可愛すぎた。

もうメロメロになってしまった。

何かとストレスのたまることもあるが
Y君、Cちゃん、そして2匹の猫。
一服の清涼剤だった。

こんな素敵な時間を作ってくれたことに
心から感謝である。

またもうすぐ日常に戻るけれど、
また元気に頑張れるだろう。



ではまた。

台風は要らない

むこう向きのおっとせい その660

6・7・8日と2泊3日の実験学校の予定だった。

しかしながら村に着いて間もなく
台風6号のせいで、
フェリーが8日に出なくなる可能性があるとの連絡が入った。

8日にフェリーが出るかどうかは
7日のフェリー会社の朝の会議で決まるというので、
7日に帰ることも考えて、時間割を変更。
実験は全て先にやってしまうことにした。

今回の実験のテーマは「水スペシャル」

「マーブリング」「水をつかむ」「燃料電池」「水の合成実験」
に子どもたちは取り組んだ。

6日の夕方までは晴れていたが、
夜になって雨が降り始めた。

「天体観測」と「海ほたる」の観察が出来なくなったので、
恒星、惑星、衛星の違いを話した後、
星座ビンゴをやることにした。

子どもたちは大盛り上がりだった。

7日は「海辺の生物観察」の後、プールに行く予定だった。

子どもたちはてるてる坊主を作って
晴れることを祈った。

しかしながら朝は雨が降ったりやんだりで
「海辺の生物観察」は出来なかったので、
8日に回すことにした。

「燃料電池」の実験の時、
いつもやんちゃで、元気いっぱいの小学2年のA君が
「フェリーが出なくなったらどうするの?」と聞いたから、
8日帰れなかったら、台風が行き過ぎるまで、
ずっと島にいることになるから
しばらく帰れないと冗談交じりに答えた。

そうしたら実験中にふと見ると、A君が泣いている。

どうした?と周りが声をかけても泣き止まない。

しばらくしたら泣き止んで
いつものA君に戻っていた。

実験が終わった頃にフェリーの会社から連絡があり
出航1時間くらい前にならないと
船が出るかどうかは分からないと、
なんとも言えない回答だった。

ジャンボフェリーが、ちょっと前に着岸ミスで
係留ロープをつなぐブロックと橋を壊してしまった。
それで船を着岸させるのに漁船で
ロープを引っ張る人を運ばないといけなくなった。
その漁船が台風の影響で出ない可能性があるので、
ジャンボフェリーは出航できても、
坂手港には着岸できないということらしい。

何ともやり切れない人為的なミスだ。

子どもたちの気持ちを考えると船が出る方にかけたいが、
もし出なかったらもう1日島に滞在することになる。
これはいろんな面で難しい。

それで断腸の思いで7日に帰ることに決めた。

そのことを子どもたちに伝えたが、
子どもたちはがっくり肩を落としていた。

でも閉校式の時に、「楽しかったですか?」と聞いたら
大きな声で、「楽しかった!」と言ってくれたので
少し救われた気がした。

船を降りる時、あのA君が横にいた。
それで「実験の時に泣いていたのは、
もしかして、お母さんにしばらく会えないと思ったからか?」
と聞いてみたら、はにかんだ顔で「うん。」と答えた。
あまりに可愛かったので、思わず抱きしめてしまった。

1泊2日になってしまったけれど、
子どもたちはそれなりに
いい時間を過ごしてくれたのではないだろうか。

にしても、もう台風は要らない。


ではまた。

暑い、そして熱い夏が始まった。

●むこう向きのおっとせい その659

7月31日、育英西中学立命館コース中学2年生の生徒が
理科実験をするために若江校にやってきた。

昨年は小豆島で実施したが、
今年は若江校での実施になった。

実験の後は工場見学のために尼崎に移動するので、
時間的な制約があった。

担当のF先生が情熱を持った先生で、
できるだけ多くの実験を生徒たちにさせたいということで、
1実験の時間を短めにして、
「薬品の怖さと面白さ」「カエルの解剖」「レンズカメラ作り」
「水の合成実験」「テルミット反応」と5つの実験をこなした。

休憩時間もそこそこに、次々と実験が続いたけれど、
生徒たちは疲れも見せず、元気に取り組んでいた。

教える側はちょっとしんどくはあったけれど、
生徒たちの反応が後押ししてくれて
気持ちよく終えることが出来た。

帰り際に「楽しかったです。」と言ってくれたのが嬉しかった。


さてもう8月。

今はあずき王国の合宿の真っ最中。

6日~8日は「実験学校」、9日~10日は「常翔啓光サイエンスクラブ」
19日~23日は「本科夏合宿」とこれから合宿が続く。

とてつもなく暑い日が続く中、
いずれの合宿も無事に終えれるよう、
スタッフ一丸となって取り組んでいかねばと思っている。

でもまずは自分が気を付けないとね。


ではまた。

実験学校 7月

●むこう向きのおっとせい その658

8日・9日と実験学校だった。

今回のテーマは「浮かす」

まずは紙飛行機を作り、
ギネス世界記録の飛行機に挑戦した。

2時間目は塩酸とアルミホイルで水素を発生させ、
ビニール袋を浮かした。

3時間目は磁石の反発力で鉛筆を浮かす。
上手く作った子は鉛筆が長い間回転していた。

4時間目は食塩水で卵を浮かす。
水と食塩水の浮力の違いを実感しただろう。
水銀も紹介したが、
子どもたちはその重さに驚いていた。

最後は発泡入浴剤を使って、
自動で浮き沈みするペットボトルを作った。

残念ながら雨だったので
天体観測とフィッシングは出来なかったが、
フィッシングの代わりにブーメラン飛行機と
水の合成実験をやった。

実験を通して、
こどもたちは科学の面白さを楽しんだことだろう。

2日目の朝、私は5時に子どもたちに起こされて
2時間ほど相手をした。
子どもたちのパワーに対応するのはなかなかに大変だったが
子どもたちはほんとに可愛いかった。

実験準備は大変だったけど
今回も心地よい疲れを感じながら
終えることが出来た。

次回は2泊3日の合宿になる。

こどもたちにとって、
夏休みの最高の思い出になるように
しっかりと準備しよう。


ではまた。

桐蔭中学理科実験合宿 2023

●むこう向きのおっとせい その657

8日、9日と桐蔭中学の理科実験合宿だった。

中1生全員参加の学校挙げての行事で、
桐蔭1期生の時から続いていて、
今年で29年目になる。

去年からまた小豆島での合宿が復活して
今年も「星くずの村」で実施することが出来た。

実施する実験は
「薬品の怖さと面白さ」「カエルの解剖」
「LEDを使った光の実験」「テルミット反応」
「化石琥珀磨き」「レンズカメラ作り」

私の担当は「薬品の怖さと面白さ」

例年通り桐蔭の生徒の反応は
とてつもなくいい。

一つ一つの実験に目がキラキラ光って、
無邪気に歓声を上げ、
こちらの問いかけに即座に反応する。

こんなに気持ちよく授業できることは
なかなかない。

あるクラスの子たちは、授業終了後
私のサインを欲しいと言い出して、
クラスの大半の生徒に書くことになった。

これには驚いたが、
授業が楽しかったということかと思って
ちょっと嬉しかった。

どの実験も普段できないことなので
生徒たちにとっては大きな刺激があったと思う。

特に「カエルの解剖」は、
M山先生の絶妙なトークと共に、
心に残る実験になったことだろう。

これを機に、体験することの素晴らしさを
生徒たちが感じてくれたら言うことはない。

また桐蔭合宿は、子どもたちとの交流もさることながら、
最も信頼のおける、気の置けない人たちとの3泊の合宿にもなるので、
我々にとっても大変楽しい時間となっている。

来年もこんな素敵な時間を過ごせることを願っておこう。


ではまた。

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