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藤原学園の『年中夢求』日記

〜今日も顔晴るみんなへ〜

今日は2月29日

●むこう向きのおっとせい その329


今日は2月29日。



2月のカレンダーに、29日があるのが不思議な感じだ。



今年はうるう年なので平年より1日分日が長い。



調べてみると、現在のグレゴリオ暦では、
うるう年の決め方は以下の規則によるとのこと。

1. 西暦年数が4で割り切れる年は原則として「うるう年」にする。
2. 上記の例外として、西暦年数が100で割り切れる年は「平年」とする。
3. さらに例外として、西暦年数が400で割り切れる年は「うるう年」にする。



上の規則でいけば、今年は2016年で4で割り切れるからうるう年で、
1900年は4で割り切れて、100でも割り切れるから平年、
2000年は100で割り切れるけど、
400でも割り切れるからうるう年ということになる。



ということは2000年は随分レアな年だったということだ。




うるう年で思い出すのは、昔の新入生受付の面接風景だ。



以前2月11日は学園の新入生受付の日で、
テストの後面接があって、ヒゲ先生からいくつかの質問に答えてから
入塾が許可されていた。



質問は毎年同じで

①1年は何週間と何日ですか。ただし1年は365日とする。
②1ヶ月が31日ではない月は何月ですか。
③なぜ4年に1度うるう年を設けて1日増やすのですか。


というものだった。



①に対して子どもたちは一生懸命計算するけれど
暗算でしないといけないのでなかなかできない。


するとヒゲ先生が、365を350と15に分けて計算すれば簡単にできる
と教えると、子どもたちはなるほどそうすればいいのかと、目から鱗状態になる。



②の質問に対しては
「西向く侍」という覚え方を教える。



③の質問は難しいので子どもたちは答えに窮するのだが、
「1年は365日と何時間か余りがある。
だから4年に1度日を増やさないと暦が狂うのだ。何時間か分かるかな。」
と質問を変えて聞くと、子どもたちは答えを導き出し、うるう年の意味を理解する。



よく考えられた質問だとつくづく思う。



何組もの生徒を前に、何度も同じ質問を繰り返すのだが
子どもたちと問答するヒゲ先生はその都度実に楽しそうだった。



今日はそんな在りし日の
ヒゲ先生のことをゆっくりと偲ぶ1日にしようと思う。




ではまた。

辞書を引く

森山's Honey Bucket 290

高校2年のとき同級だったK君の英語の辞書を見てびっくりした。

その使い込み方にである。

手垢がつくほど・・・という形容を遥かに超え、

ページをめくって単語を探すときの両手の形がそのまま辞書の形になっている・・・といえる代物だった。

大きくゆがんだその直方体は、それまでの日々彼がどれだけ「辞書の虫」として過ごしてきたかを物語っていた。

当然というべきか、彼の英語力はクラスの中でも際立っていた。



おそらくK君の何十分の1程しか英語の辞書を使っていなかっただろう・・・そんな僕だが、今の中学生たちが余りにも辞書を引こうとしない事実に驚いている。

もちろん今の子たちはスマホやPCという強い検索ツールがある。

ゆえに紙の辞書の活用が減るというのは当然だ。

しかし、デジタルツールであれアナログであれ、辞書で調べものをする・・・という姿勢そのものが今の子たちからはなかなか見えてこない。

彼らに辞書の活用を促したい。



辞書を使った者なら誰もが経験することであるが、「辞書を引くこと」=「ただちに正解を得ること」ではない。

たいていの場合、並列されている幾つかの意味や解釈の中から、どれがその場の最適かを取捨選択しなければならない。

なかなかの苦労だ。

また辞書中に居並ぶ「別の言葉」に興味が奪われ、思わぬ寄り道をすることもあった。

いずれにせよ辞書を片手の勉強は時間を必要とした。


しかし時間をかけた分、自分で手にした納得にはそれなりの満足感が持てた。

ゆえに、辞書引きは「自学自習」の礎だと思う。



今学園の小学生には、国語授業に1人1冊辞書を持たせている。

読解問題の練習をするときも、いつも手元の辞書を活用するよう声を掛ける。

辞書引きの積み重ねを実感できるよう、調べごと1つごとに付箋を1枚貼り付けさせてもいる。

昨年には1年間で600回も辞書とにらめっこをした子がいた。


写真は現小学3年のY君の国語辞典だ。


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小さい学年から辞書を引き、引きながら考えることを続けていけば、

将来「すぐには解決できない課題」に直面したとき、

工夫して良い解決法を見つけられる・・・そんな力が蓄えられていくのではないだろうか?


第二次進学懇談

ワクワクの土曜日担当、池畑ことあっくんです☆

本日も僕のヒトリゴトにお付き合いください♪


私立高校入試が無事終わりホッとできるのもつかの間。

公立高校入試の日が随分と近づいてきました。


土曜日や日曜日の勉強会の合間に、公立高校入試を受ける子ども達と懇談を行いました。

最終的な受験校を決めるための懇談です。


子ども達が出している希望校に対して、学園の持つデータ・資料を駆使して
合格可能性についての判定を下します。



「君の持つ実力と内申点があれば大丈夫。自信を持ってチャレンジしておいで。」



そう言える懇談ばかりであれば良いのですが、もちろんそんなことばかりではありません。




「正直言って大変厳しい受験になる。志望校の変更をした方が良いのではないか?」



そう伝えなければならないこともあります。



日々、懸命に取り組んでいる姿を見ているだけに、
現実を突き付けなければならないのは大変心苦しいことです。



しかしながら、これまでの経験から確実に言えることがあります。



それは、


「データはそんなに嘘をつかない。」


ということ。




大変厳しいという判定を覆した例が無いわけではありません。


でも、やはり極々少数派なのです。



それを知っているから、調子のいい絵空事ばかりを伝えることはしません。


痛む心を抑えて現実を正確に伝えます。


最終的な決定は子ども達と保護者の方々に委ねますが、
全てを知った上で自身が納得のいく決定をして欲しいと思っています。



いよいよですね。 

おもてなし

●むこう向きのおっとせい その328


今日は特別選抜入試の日で、
朝からH高校に”力餅”を持って応援に行ってきた。



“力餅”については前にも書いたけれど、
毎年受験生に渡している激励グッズの内の一つである。



いつもは卒業生の和菓子屋さんにお願いして
数を揃えているのだが、今日のH高校受験者は一人だったので
別の店に買いに行った。



いちご大福が名物のお店で、前に一度食べた時にとても美味しかったので
それを買うことに決めた。



店に行ったのがちょっと遅かったのか、
残念ながらいちご大福は売り切れだった。



仕方なしに別の大福餅を買うことにした。



支払いをする時に、「いちご大福は売り切れなのですね。」と聞いてみたら
女将さんらしき人が
「すみません。先ほど売り切れました。ほんとにごめんなさい。」
と謝られた。


その口調が心のこもったものだったので
「いえいえ、仕方ないです。」と言いながら
恐縮してしまった。



支払いが終わったとき、店の人が
「これ半分で申し訳ないけれど、どうぞ召し上がって下さい。」と
お茶とともに余りものの“いちご大福”を出してくださった。



思わぬことに驚いた。



こんな心遣いをされる店もあるのだなぁと感心すると同時に
心地よさを味わった。




東京オリンピック招致の時の滝川クリステルのスピーチを思いだした。




「お・も・て・な・し」




商売の時だけでなく、
日常の中でもこんな風に相手のことを考えられたら素敵だ。




相手のことを慮って、「裏表なし」に行動出来るというのはなかなかに難しい。



心に余裕がないとできない気がする。




改めて私の周りを見てみると、そんな事のできる人が
少なからずいる。




自分には足らないところなので大いに見習わなくては、なんて考えてしまった。




頂いた“いちご大福”はとても美味しかった。




ではまた。

ちょっといい話

森山's Honey Buket 289

漢字検定の受検日のこと
いつもはずいぶん早くから教室に現れる小4の女の子の姿が見えない。

きっと家でギリギリまで漢検の練習をしてるんだろうなあ…と思っていたら、ハアハアと息を切らせてその子が駆け込んできた。


その子いわく、家の近くの神社に、漢検がどうか合格しますように…とお詣りに行っていたのだとか。

お賽銭も30円して来たそうだ。

健気だなあ…と思いつつ話の続きを聴いてみると。


その神社はつい先日、妹の七五三のお詣りに家族皆で訪れたところらしい。

お祈りしていると神主さんが現れて、お詣りにきた理由を訊ねられたのだそうだ。

そこで、今日の漢検にどうか合格しますようにってお願いしに来ました…と告げると、

神主さんが手に持っていた白くて長い紙のついた棒を、何回かシャカシャカっと私の前で動かして、漢検に合格しますようにってお祈りしてくれはった…とのこと。


漢検の前に、神社でお詣りをしようと小走りで鳥居をくぐる彼女。
お財布から30円取り出してお賽銭箱に投げ入れている様子。
一途に手を合わせて祈る真剣な顔。

そんな女の子に優しく声をかけられる神主さんのまなざし。
正直で真っ直ぐな神だのみに、御幣を振ってお祓いをし応えられた神主さん。


どの場面もが僕の眼の中に浮かんだ。


ええ話やなあ…って、感動した。


本人はべつに僕を感動させようと話し始めたわけではない。
神主さんだって、ことさらこの子に感動させてあげようと思われたわけではないだろう。


心と心が繋がりあった、日常のささやかなやり取りの中に、他人の心を幸せへと運ぶ種が紛れているんだなあ…


本人の願いや神主さんの思いやりが神様に聞き入れられたのだろう、手元の採点ではほぼ満点の成績で彼女は漢検に合格できそうだ。

青春

●むこう向きのおっとせい その327

先ほど大学の同窓会から帰ってきた。



タイミングが合わず、しばらく会えなかったのだが
私の都合に合わせてくれて、
ようやく何年か振りに会うことが出来た。




最も多感な時期に出会った人たちと、
こうして今も同じ時間を過ごせるということに
感動する。



今の自分を形作る元になった出会い。



あの頃を思い出すと、今も心が震える。



あんなに魂を揺さぶられた時間というのは
後にも先にもない。



すべてが新鮮だった。



出会ってからうん十年。



今でもこうして同じ時間を過ごせるというのが何とも幸せだ。




一番年長の友達が
「俺はまだ青春の真っ最中だ!今が一番楽しい。」
と元気いっぱいだった。




彼からは多大な影響を受けた。




その彼が今を思い切り楽しんで生きているということに、
また元気をもらった。




「お前がくると聞いたから今日は来た。」
と言ってくれたことも、とても嬉しかった。




みんな昔と変わっていない。



若い頃のままだった。




馬鹿な話をして、大笑いして、ちょっと真面目な話もして、
至福の時を過ごすことが出来た。





友達はイイものだ。




いい刺激をもらったので、明日からまた元気に頑張ろう。




「青 春」サムエル・ウルマン(訳:新井 満)

青春とは 真の 青春とは
若き 肉体のなかに あるのではなく 若き 精神のなかにこそある
薔薇色のほほ 真っ赤な唇 しなやかな身体
そういうものは たいした問題ではない
問題にすべきは つよい精神 ゆたかな想像力 燃え上がる情熱
そういうものが あるか ないか
こんこんと湧き出る 泉のように
あなたの精神は 今日も新鮮だろうか いきいきしているだろうか
臆病な精神の中に 青春はない
大いなる愛のために発揮される 勇気と冒険心のなかにこそ
青春は ある

臆病な二十歳がいる すでにして 老人
勇気ある六十歳がいる 青春のまっただなか
歳を重ねただけでは 人は老いない
夢を失ったとき はじめて老いる
歳月は 皮膚にしわを刻むが 情熱を失ったとき 精神は しわだらけになる
苦悩 恐怖 自己嫌悪
それらは 精神をしぼませ ごみくずに変えてしまう

誰にとっても大切なもの それは 感動する心
次は何が起こるだろうかと
眼を輝かせる 子供のような好奇心
胸をときめかせ 未知の人生に 挑戦する 喜び

さあ 眼をとじて 想いうかべてみよう
あなたの心のなかにある 無線基地
青空高くそびえ立つ たくさんの 光り輝くアンテナ
アンテナは 受信するだろう 偉大な人々からのメッセージ
崇高な大自然からのメッセージ
世界がどんなに美しく 驚きにみちてるか。
生きることが どんなに素晴らしいか
勇気と希望 ほほえみを忘れず いのちのメッセージを受信しつづけるかぎり
あなたはいつまでも 青春

だが、もしあなたの 心のアンテナが 倒れ
雪のように冷たい皮肉と 氷のように頑固な失望に おおわれるならば
たとえ二十歳であったとしても あなたは立派な 老人
あなたの心のアンテナが 今日も青空高くそびえ立ち
いのちのメッセージを受信しつづけるかぎり
たとえ八十歳であったとしても あなたはつねに 青春。

青春とは 真の 青春とは
若い 肉体のなかに あるのでなく 若き 精神のなかにこそ ある。




勇気をもらえる詩だ。


ではまた。

ワクワクの土曜日担当、池畑ことあっくんです☆
本日も僕のヒトリゴトにお付き合い下さい♪


土曜日のジュニアサイエンス(小学生の理科実験)で、「レインボーポインター」なる工作をしました。

箱を光源に向けて穴をのぞきこむと、キラキラ輝く虹を見ることができる装置です。


子どもたちは自分で作り上げたレインボーポインターを何度も何度ものぞいていました。



虹の元となるのは太陽光です。

ですが、太陽光には色がついていません。

無色透明です。



でも虹には多数の色があります。


なぜでしょうか?



実は太陽光は無色透明に見えているだけで、実際は多数の色の光が合わさっているからです。


それらがプリズムとなるもの(実際の虹では水滴)によって分光されて出てくるわけですね。



僕たち人間の中にもたくさんの色があります。


優しさだったり、思いやりだったり、勇気だったり。



それらはひょっとしたら普段は見えていないかもしれません。


でも、「見えない」=「無い」のではないですね。


たくさんの色が合わさっているから無いように見えているだけかもしれません。



では、人間にとっての「プリズム」は何でしょうか。



僕はきっと「人」だと思うんです。


他の人との関わりの中でふと見えていなかった色が出てくるのではないかなと。

niji.jpg 

虹を見て思いついたことをつらつらと書きました。

まとまりなくてゴメンナサイ。
 

中3生を励ます

森山's Honey Bucket 288


昨日10日は大阪府下の私立高校の入学試験日だった。

その前夜は受験生にエールを送るべく、恒例の「激励会」が行われた。


今里の教室には、高太朗先生、みきポン先生、米先生、Q先生、高ピー先生、紫楠先輩、あみ先輩が集結してくださり、それに信ちゃん先生と僕とあっ君先生も加わってそれぞれに激励の想いを言葉に乗せて伝えた。

また、那理ちゃん先生、知夏ちゃん先生、京ちゃん先生、永ちゃん先生、もってぃー先生、そして学園長先生からも激励のFAXやメールが届けられた。

手作りのお守りや、愛情こもりまくったホカホカカイロや栄養補給剤そしてチョコや、サクッと合格できるようにとクッキーなどのおやつを女子の先生方がそれぞれに用意してくださっていて、当の受験生以外に周りのわれわれも感動に包まれた。

そして、全職員が一言ずつしたためたメッセージカードを手渡した。

ご両親は別格としても、これだけ多くの応援団が自分の身近にいることを知り、受験生諸君もずいぶん大きな力に感じたのではなかろうか。

今日この時間、私立高校の入試はすべて終了した。(1.5次や2次を除く)

あとは合格発表を今週末に待つばかりだ。



すでに賽は投げられたのだ。


「神様仏様・・・そうして天国のヒゲ先生・・・、中3生各自にとって『それぞれの人生で最良の道』にどうか導いてやってください。」

そう、なんども何度もお祈りしたいと思う。






笑うべし

●むこう向きのおっとせい その326

8日は誕生日だった。


7日の日曜日、私立高校入試特訓の後、
森山先生のお宅で誕生パーティーを開いて頂いた。



いつもの面々が集まってくれて、実に楽しく、
終始笑いにあふれたひとときを過ごさせてもらった。



本当に楽しい時間だった。



あんなに笑って過ごすのは久しぶりだった。




「笑う門には福来たる」。



これは医学的に証明されているらしい。


笑うとがん細胞をやっつける NK(ナチュラルキラー)細胞 という、すごい細胞の数が増大し、
脳の働きが活性化、血行促進、自律神経のバランスが整う、
筋力アップ、幸福感と鎮痛作用等様々な効果があるとのこと。



また認知症の防止にも効果があることも判明している。



これは大いに笑わないといけない。



笑わないといけないというのもなんか変な感じだが、
これほどいろいろの効果があるのなら笑わずにはいられない。



I can't help laughingだ。(この文は合っているのかな)




幸い笑顔をもらえる素敵な仲間がいつも側にいる。



そのことに心から感謝だ。



嫌なこと、辛いこともいっぱいあるけれど、今までがそうであったように
これからも共に笑い合える仲間でいられたらいいなとつくづく思う。




さて日曜日の笑いの効果か、月曜日のテニスは先週と打って変わって絶好調だった(笑)。




大いに笑うべし。




ではまた。

休日の過ごし方

ワクワクの土曜日担当、池畑ことあっくんです☆
本日も僕のヒトリゴトにお付き合い下さい♪


今日、土曜日はお休みをいただきました。

貴重な休みなのですが、中々何をしてよいのやら分かりません。


好きなことをして過ごせば良いんですけどね…。


改めて好きなことってなんだろうかと考えてみると、



本を読む


美味しいものを食べる


お酒を飲む



うーん、こんだけ?




で、ふと思い出したのが料理も好きだったなと。



長らくやってないですが、久々にキッチンに立つことにしました。



冷蔵庫の残り物を確認してメニューを考えます。


そして足りないものを買うためにスーパーへ。



久々だと、スーパーをウロウロするだけでも何やら楽しくなってきます。


特売品を見つけてはメニューがコロコロ変更。


随分と長くスーパーに滞在し、ようやく4品作ることに確定。



帰宅して早速作り始めたときにグッドアイデアが。


どうせなら好きなことを全部やってやろうと。


というわけで、音楽をかけ、お酒をちびちび飲みながら料理を進めます。


煮込み系の料理の完成を待つ間には読書も。



うーん、充実。




というわけで、我が家の夕食が完成。

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趣味としての料理も良いなぁと思う休日でした。 

節分の日のあれこれ

森山's Honey Bucket 287

節分の福豆を食べた。

〝年齢+1〟の豆を数えるのに時間がかかった。

こんな歳になったんだ・・・と、うつむく。 (ちなみに豆を噛む歯はまだ健在!)



卒業生のある姉妹から、姉が鬼、妹が福の神に扮したお家の〝豆まき〟を、動画で届けていただいた。

こんな福の神だったら、自分が鬼で懲らしめられてもいい。

こんな鬼だったら、鉄杭で制裁を受けても耐えられる・・・ (別に変態趣味があるわけではない)

と思えるほど、可愛くて愉快な動画だった。



私立高校入試が近づいてきた。

学年末テストを午前に終えたばかりの中3生が早くから教室に集まってきて、入試問題を解いていた。

今まで、定期考査が終わってしまえば糸の切れた凧のごとく解放され、お楽しみに興じていた彼ら彼女らが、テスト終了の直後からまた勉強をし始めているのだ…

この変化にどこかおかしさを感じてしまう。(いや、失礼)



私立高校の入試問題は概して難しい問題が目立つが、英語はそれが顕著に思える。

昨日質問に来た男の子は、英語には少なからず自信を持っているはずの子だが、「問1の長文に手が出ない・・・」と訴えてきた。

英文を見ると、確かにのっけから「この単語何?」と頭をひねる単語が並んでいる。欄外の注釈やヒントも無い。

長文は問1に続き問2のもかなり長い・・・長いばかりか簡単に読める代物でもない。

大問は全部で7問ある。考査時間は50分。


長文の質問に応えるのは、しばし後に回して、英語のテストの受け方から再確認することにした。

問3はさほど長くない〝高校生の会話文〟、問4〜問6は書き換え・並べ替え・単語の書きとりや発音、問7は〝あなたの日常〟を尋ねる英作文。

そこで、長文の読みと関わりない領域で解ける問題を一緒に探し、取り掛かる手順を確認し合った。

結局問4→問5→問6→問7→問3と進め、問1と2も長文の内容が把握できなくても答えの見当をつけられる問題を優先!と打ち合わせができた。

テストの配点のからくりも伝えた。


何分か後に彼が、「長文のところ除いて64点取れた!」と報告に来た!

「バッチリやん!これで合格間違いなし‼」


過去問を熱心に練習する意味はこういったところにもある。


「仮に今年出題傾向が変わっていたとしても、出来る問題をきちんと見つけてそこからやっつけよう!」


当たり前に思えるこんなアドバイスも、この時期少なからず〝焦り〟を感じている彼らには役立つようだ。










受験。その先。

●むこう向きのおっとせい その325

2月になった。



中3生にとって私立高校入試まであと10日。



いよいよ秒読み段階だ。



土曜、日曜と授業はなかったけれど、
自習勉強会には多くの生徒が参加して、熱心に学習に取り組んだ。



不安げな子どもたちの様子を見ていて
もうはるか遠い昔のことだけど、自分の受験の時が思い出された。



価値観が今と違って画一的だった時代で
いい高校、いい大学に行くことが大方の目標であったので
受験に対して、大人も子どももとても熱心だった



それが将来の幸せにつながると大人は考えていたし、
子どももそれに違和感を持つことはなかった。



しかしながら世の中で起きるさまざまな出来事を見ていて、
どうもそれは違うのではないかと、
今の子どもたちは感じているのではないだろうか。



受験に対して年々淡白になっていく子どもたちを見ていて
そんなことが根底にあるような気がする。



どうすれば生きがいのある人生を歩めるのか、
それを子どもたちに伝えるにはどうすればいいのか。




その答えは、
仕事に生きがいを感じている大人の姿を見せることが一番ではないかと、
今は思っている。



しんどいこともいっぱいあるけれど、この仕事は本当に素敵だ。



そんな風に思っていることが子どもたちに少しでも伝わって、
「身近にこんなおっちゃん達がいる、
自分たちも生きがいのある仕事に就いて、人生を楽しんでいこう。」
と思ってくれたら言うことはない。




明日は久しぶりの実験。



学園恒例の「マッチ作り」をやる。



子どもたちとともに楽しんでやろうと思う。




ではまた。

ミエナイチカラ

ワクワクの土曜日担当、池畑ことあっくんです☆
本日も僕のヒトリゴトにお付き合いください♪


御存知の通り、本が大好きな僕ですが、活字の本に限らずマンガも結構読みます。


最近(と言っても少し前ですが)読んで抜群に面白かったのが、



『もやしもん』



友人に勧められて試しに読んでみたら思いっきりハマりました。



作者の言葉を借りて本の説明をすると、


「農大で菌とウイルスとすこしばかりの人間が右往左往する物語」


です(笑



もう少し詳しく言うと、主人公の沢木惣右衛門直保は「菌」の存在を肉眼で見ることができるという設定で、彼が入学した農大で菌とウイルスに纏わる様々な騒動に巻き込まれていくという物語。



読んで最初に感じたのは、菌たちの可愛さ(笑


それぞれに愛嬌がたっぷりで、何だか妙に菌に愛着がわきます。

もやし 

あちらこちらに菌たちによる解説もあり、これまで知らなかった菌の世界を楽しく知ることができました。



そして物語の主題である、「発酵」や「醸造」についての知識が広がります。


誰もが普段口にしている醤油、味噌、酢などの発酵食品や、僕が滅多と飲むことのないビールや日本酒などのお酒も全て菌たちの力があってできているものです。


でも、それらが出来るまでの過程に菌たちがどのように関わっているのかって意外と知らないんですよね。



とりあえず一通り読むと、


菌ってスゲー!


となること間違いなしです(笑





ところで、現代では直保のように肉眼で菌を見ることはできなくとも、顕微鏡を使えば菌の存在を確かめることはできますよね。



そして当然ながら昔には顕微鏡なんて無いわけです。


レーウェンフックが自作の顕微鏡を使って初めて微生物の発見をしたのが17世紀。

たったの400年程前のこと。


でも、発酵食品やお酒を作り始めたのは大昔の人たちですよね。


諸説ありますが、紀元前3500年頃には酒造りが始まっていたと言われています。

5500年も昔のことです。


初めは偶然の産物だったのでしょうが、やがて手作りするようになったということはそ、こに働く見えない力の存在を信じたからでしょう。



見えない=信じない


ではなく、


見えない→でも信じる



これってすごく大事なことのように思います。


目に見えているものなんて、世界のほんの一部かもしれないですもんね。


心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。
かんじんなことは、目に見えないんだよ。
(サン=テグジュペリ 『星の王子さま』) 

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