藤原学園の『年中夢求』日記

〜今日も顔晴るみんなへ〜

4月実験学校

今、実験学校の帰りのフェリーの中。


子どもたちは先生を囲んで
小さい子から大きな子まで、
学年を超えて、いろんなゲームに興じている。


なんとも微笑ましい光景だ。


今回のテーマは
「電気•電子スペシャル」


私は1時間目の「電気の怖さと面白さ」
の実験を担当した。


スライダックスを使って100ボルトを触る、裸電球のガラス球のない電球に電流を流す、わざとショートさせる、静電気でシャボン玉やビニール紐を浮かせる、人間ソケット、発電の原理、食塩水に電気を流して裸電球に灯をともすなどなど。


盛りだくさんの実験だったが、子どもたちの反応はまずまずよかった。


その他の実験として、信号機を作る、電子サイコロを作る、電気ペンで絵や文字をかく、銅のメダルを銀色のメダルにすると、多様な実験に子どもは嬉々として取り組んだ。


これらの実験を通して、電気への関心が高まれば、ゆうことはない。




天体観測では木星の観察。


望遠鏡でガリレオ衛星を観た。




朝は胴付き仕掛けでフィッシング。


今日も釣れたのは3人と厳しい釣果だった。


最近なかなか思うように釣れない。


気温も上がって来たし、そろそろ釣れてもいいのだが。



今回嬉しかったのは
実験学校の卒業生5人が10年ぶりに参加してくれたこと。


小学生だった彼女たちも
23歳の女性になっていた。


5人中、3人は医学生。


実験学校の卒業生で医師になっている数は、
相当数に上ると思われる。


彼女たちは時間を惜しむように、
村での時間を過ごした。


帰り際に、スタッフのSちゃんが偶然に、
久しぶりに来た卒業生が、小学生の時に作ったであろうカルピスの入れ物を見つけた。


彼女達は、自らが小学生の時に書いた自分の名前を見て、大いに感慨に耽っていた。


こうして、久しぶりの卒業生が訪ねてくれること、そしてそれぞれの心の中に
島で過ごした時間がいい思い出として残っていることがことのほか嬉しい。


まだしばらく訪ねて来る卒業生のためにも、
今しばし頑張って続けよう。



ではまた。

子どもたちと育ち合える喜びを感じつつ

森山's Honey Buket 358

10日間の入院生活を終え、やっとの思いで娑婆に戻った。
とは言え、まだ食べものには制限が多く、いたって好きなアルコールや珈琲も今暫く我慢を余儀なくされている。


しかし、子どもたち相手に授業が出来るようになった喜びは大きい。
今日の授業は上手くいかんかったなあ…と、相変わらず反省も多い。

それでも1日を終え教室を出るときに、なんかニンマリしてしまうのは、やっぱりこの仕事が好きだということなのだろう。



さて昨日、探し物をしていたら、ふと懐かしいものが目に止まった。


上本町校校長時代に出した新聞チラシの中の挨拶文だった。

読み返すと、そこに書かれていた子どもたちとの場面がありありとよみがえり、「そうなんだよなあ……」と一人で感激した。




子どもたちと育ち合える喜びを感じつつ

と題したその挨拶文は…





「でも……このコマユバチとしては こんなふうにしないと 生きられへんかったんちゃうの?」



小学3年生の子たちと、春のキャベツ畑から採集してきたモンシロチョウの卵や小さなアオムシを飼育・観察していたときのことでした。


いっぱい食べていっぱいフンをし、脱皮を繰り返して まもなく“さなぎ”へと成長を遂げる終令のアオムシ。


が、そのアオムシの背中が突然裂けて 中から小さな幼虫がウジャウジャ無数に這い出してきたのです。
(これがアオムシコマユバチなのか……知識としては知っていたけれど)


子どもたちに直視させるにはあまりにも凄惨。
教科書や参考書・図鑑でも、まして児童用教育ビデオなどでは お目にかかることのない衝撃的情景でした。


驚きの次に私と子どもたちに同時に湧き上がったのは、このウジャウジャの小さなヤツに対する憤りでした。

卵や一令幼虫から育て まもなく羽化するモンシロチョウ。その可愛い姿を思い描いてきた我々には、夢を叩き壊したコマユバチの存在が許しがたいものに思われたのです。
皆、口々にそんなことを言い始めました。



と、その時でした。ある男の子が、小さいけれど はっきりした声で

「でも……このコマユバチとしては こんなふうにしないと 生きられへんかったんちゃうの?」

と言いました。


我が耳を疑いました。

もう一度彼の言葉を反芻し、やっと彼の真意(コマユバチの立場から考えた「生」)を納得することができました。

周りの子たちも何かを感じとったようでした。


「そうだったんだ。これこそが『自然』なんだ……」


とても大切で、大きなことを 私は子どもから 授業中に教わりました。





理科実験や観察は筋書きの決められたショーではありません。

授業ごとの 小さな発見や喜びが こつこつと積み重ねられて やがて確固たる自信を築くのです。


知識やテクニックのみを 競争させながら身につけさせる方法は一見たいへん効率的であり、成果は短期間に数値となって反映されることもあるでしょう。

しかしそれだけでは、本来 子どもの成長にとって大切にすべきことを軽視することになりはしないでしょうか?



藤原学園実験教育研究所 森山隆伸(上本町校校長・理科担当)



上本町校を任されて5年目、僕自身の思いや情熱が噴き出している文章だった、と感じる。



もはや、歳は取り故障の多い身体になって来た。

しかし、子どもたちに向ける情熱は錆びついたものにはしたくない。改めてそう感じさせてくれる時間となった。

4M 再集結す

ワクワクの土曜日担当、池畑ことあっくんです☆
本日も僕のヒトリゴトにお付き合いください♪

最近サボり倒しているので曜日を無視して書いています(笑)


2年前、こんなブログを書いていた。

fg1956.blog.fc2.com/blog-entry-1804.html


終わりに書いてある願望。

その願いを叶える日をついに迎えることができた。


4Mのメンバーのうち僕を含めて3人は所在が分かっていたのだが、残る1人はどこで何をしているのかも知らない。


ふと思い立って、繋がるかどうか分からない電話をかけてみた。



繋がった。



が、なんと所在地はシンガポール。


マーライオンのいるシンガポール。



これは当面の間、集結するのは無理かとあきらめかけたが、4月に一時帰国するという。

ここしかない。


話はトントン拍子に進み、去る4/8に願いが叶った。



僕達が映画製作の拠点としていた若江岩田校をお借りし、学園生といえばということですき焼きをつつき、そして一番の目的である卒業記念映画4本を上映。


映画製作時の思い出話に花が咲き乱れた。


改めて、密度の濃い時間を過ごしていたなと思う。



1本目である45期生の映画製作から17年。

4Mは今も健在(?)です。




Before
th_IMG_0182.jpg  


After
th_IMG_0178.jpg 

















バレエの発表会を観に行った

●むこう向きのおっとせい その441

昨日小6のMちゃんのバレエの発表会を、
H美先生、Nちゃん先生と一緒に、
八尾のプリズムホールまで観に行った。


バレエなんて今まで触れるチャンスもなく、
全く縁のないものだった。


なので訳も分からず席に着いて、始まりを待った。


まず最初に表彰があった。


そこに表彰される子たちが
一人一人大きな舞台を観客に向かって
バレエ特有の歩き方で進んでくる。


Mちゃんも姉のEちゃんも表彰されていたが、
こんな大きな舞台を、笑顔を絶やさずによく歩いて来れるなと、
まずはその事に感心する。


その後、幼稚園くらいの子から
年配の人までが日頃の成果を発表されたのだが
どれも素晴らしかった。


なんであんなにくるくる回っているのに
コケもしないし、息もあがらないのだろう。


飛び跳ねている姿は、
まるで空を飛んでいるようだったし、
男の人が女の人を抱き上げる時は
まるで糸でつるしているみたいに
なめらかな動きだった。



鍛え上げられた肉体だからこそ出来るのだろう。



バレエは美しいなと思った。




一通り発表が終わった後、
今回のメインである「ピーターパン」が始まった。


Mちゃんはマイケルの役で
ほぼフル出場だった。



台詞もないのに動きだけでどこまで表現できるのだろうと、
始まる前は退屈するかもしれないと思っていたのだが、
予想に反してこれは素晴らしかった。



ナレーションは入るのだが、
子どもたちの動きが生き生きとしていて、
表情も豊かで
観ていて全く飽きなかった。


あっという間に劇は終わった。



Mちゃんのマイケルは可愛すぎた。



心から拍手を送った。



無事にやりきったMちゃんはきっと
とてつもなく充実感を味わっているだろうし、
こんな経験は彼女の大きな自信になることだろう。



ここにも素晴らしい教育がある。



また、チャンスがあれば
是非観に行こうと思っている。




ではまた。

最近スピーチをすることが多くなった

●むこう向きのおっとせい その440

土曜日、52期生のAちゃんとCちゃんに会った。


二人とも元学園のスタッフで
Aちゃんと会うのは久しぶりだった。


AちゃんもCちゃんもお年頃で、
Aちゃんは9月に結婚が決まり、
Cちゃんも婚約中だ。


Cちゃんの相手も52期の元スタッフだ。


Aちゃんとは久しぶりだったので
聞きたいことが一杯あった。


仕事の話や、彼とのなれ染めなど
話は尽きなかった。


「この人はと思える人と結婚できることになって
今が一番幸せ!」
と語るAちゃんは輝いていた。


9月の結婚式ではスピーチを頼まれた。


元ウェディングプランナーのAちゃんが、
他にはない、とても素敵な結婚式になると断言していたので、
どんな結婚式になるのか今から楽しみだ。


私のスピーチで場が白けないように、
負けずに他にはないスピーチを考えようと思っている。


6月にはこれも元スタッフのY君の結婚式に招待され、
スピーチを頼まれている。


最近スピーチを頼まれることが増えてきた。


これはとても嬉しいことだ。


もともと人前で話すことは苦手なのだが、
新たな門出を迎える卒業生に対して
心からの祝福をしたいと思っている。


ではまた。





完璧出遅れ、申し訳ありません。

森山's Honey Buket 357


相当出遅れました。

子どもたちも、先生方も、助手の皆さんも、張り切って新学期をスタートしたというのに…

新学期スタートのまさにその日、あろうことか緊急入院してしまいました。

上行結腸憩室炎ってのが悪化して腹膜炎を起こした…らしいのです。


お医者さんや看護師さんのお話を要約すると…

大腸の壁に開いた穴とその外側のちっちやな袋に、う○こが入り込んで炎症を起こし、ほったらかしてる間にまずいことになった、ということのようです。


「先生!せめて今日だけは何とか出勤出来ませんか?」

と泣きつく僕に

「そんな許可が出せるくらいなら、今すぐ入院しなさいなんて言いません!」

と叱る先生


「今日から少なくとも4日間は絶食です!
薬を飲む時以外は水も飲めません。

しかも安静にすること。
腸を動かしている限りは治りません。

入院はおよそ10日間。」



軽い気持ちで、ちょっと薬をもらいに病院に行ったつもりが、なななんという誤算!



とにかく学園の先生方に連絡しなければ!

そうだ、Y田先生に泣きついてみよう!(Y田先生は先日助手を卒業されたばかりの先生。)


どの先生方からも、仕事は心配せず早く治してくださいと、励ましの言葉をいただきました。

そんなこんなで、大勢の先生方に絶大なご迷惑をお掛けしています。



今日で3日目

あああ…

1日6本、四六時中点滴を繋がれ、ただベッドに横たわる…

この時間の長さ…

いつもは休日大好きの僕だけれど

仕事に行けない情けなさ&辛さ。

やっぱり自分の生活の中心は仕事なんや…と気づきました。




ふと、定年退職後の自分を思い浮かべてしまいました。

退職したら、毎日こんな空虚な時間になるの?

ウゥウゥ…お腹が痛い。


たとえあと何日絶食を強いられようとも、お医者さんの言いつけを守り、早く治って職場復帰するぞ!


戻ったら、皆さんどうか暖かく迎えてくださいね。お願いやから「もう要らんで!」なんて言わないでね!




最後に一言、ほんとうにご迷惑お掛けして申し訳ございません。











新学期が始まった

●むこう向きのおっとせい その439

公立高校入試、卒業式、春合宿、講習会と息つく間もなく
次から次に行事が続いた。


そして息つく間もなく、明日から本科の授業が始まる。


今年は数学と英語は今までと違った方法で
授業をすることになった。


今までは、先生が説明して、その類題を解く、
そしてまた解説を聞くというパターンでとやってきた。


しかしこの一斉指導だと、基礎力の足らない子とよくできる子が混じると、
細かい指導が出来にくいという欠点がある。


最近、この出来不出来の差がかなり大きくなってきた。


一人一人の弱点を出来るだけなくし、
分からない問題が出来たという思いを持たすには、
どうしたらいいのか。


これまでもいろんな手を考えてきたが、
今年からは、複数の先生が授業に入り、
子どもたちそれぞれのレベルに合った課題に
取り組ませる形にすることにした。




いかに指導するかというのは、永遠のテーマだろう。


この方法もどこまで生徒の学力を伸ばせるのか、
効果の程は未知数だし、課題も一杯出てくるだろうが、
試行錯誤を重ねながら、
よりよいものにしていきたい。



子どもたちに自信をつけさせる。


それが教えることの大きな目標の一つだ。


「出来た!分かった!」の積み重ねが子どもたちに自信をつけていく。





新たな戦いが始まる。


希望を持って、頑張っていこう。




ではまた。















素敵な子育てをされましたね

森山's Honey Buket 356

先々週、ある卒業生のお母様がお亡くなりになった。

学園のことをいつも心から応援してくださった恩人と想える方だったので、驚きとショックは大きかった。
最期のお別れをしたかったのだけれど、春合宿中だったこともあり、それは叶わなかった。


卒業生Mさんは48期生。
学園上本町校の歴史に名前を刻む超頑張り屋さんだった。

彼女が自分の目標に向けて毎日毎日学園に脚を運び、少しずつしかし明らかに前進していく様子を、同級生たちはよく見ていた。


中3生で、やるべきことを自覚していない子はまず居ない。
ただ、親御さんや先生から、面と向かって「やりなさい!」と指摘されると、直ちにヘソを曲げて敵前逃亡を企てる。
それが一般的な中3だとも思える。


そんな言い訳名人の15歳たちも、頑張ってる友人から「一緒にがんばれへん?」って声を掛けられると素直に応じる。

やがてクラスの皆が、頑張る子たち、前を見つめる子たちの集団に変化していった。その頃を懐かしく思い出す。


他人を変革するエネルギーを持つ人がこの世には確かにいるのだ…しかもそれは年齢によらない。





彼女が学園に入学してまだ日の浅い頃、僕は自分の勝手な思い込みから、彼女のお母さんに「親の過剰な期待は子どもを潰す。お母さんはそうではありませんか?」と言ったことがある。

それがとんでもない誤りで、失言だったと、僕は後日思い知ることになる。

彼女の頑張りの背景に、お家が全面的に娘を信頼し、大きく包み込んで、余計な指示を一切口にされない方針であることが、はっきりと分かったからだ。

お母さんの肝の大きさは、娘にだけでなく、大口を叩く塾の若造をも包んでくださっていたのだ。




先日、お悔やみのメッセージを届けた時、思い切って、彼女に僕の過ちのことを打ち明けた。


母は私が藤原の仲間や先生に出会えたことをほんとうに喜んでいた。その話は母から聴いては無かったけれど、決して怒ってなんかいなかったと思うよ。きっと娘のことを真剣に考えてくれる人がいる…って喜んでた筈やわ…
と、慰めてくれた。そうであれば良いが…




彼女は努力が報われて憧れの高校に進学した。

1年足らずで…と仰天する程の成績の伸びだった。


合格の報告をした時、電話口の向こうで喜びのあまりただ泣くばかり、完全に言葉をなくした母に、やっとひとつ親孝行ができた気がした…と、彼女は回想していた。



「もりもり…健康管理ちゃんとせなあかんよ。うちのお母さんからの言葉やと思って、ちゃんと聴いてね。」


ラインのやり取りの最後に彼女が記してくれた言葉を、ほんとうに彼女のお母さんからのお言葉として大切にしたいと思う。



どうか安らかにお眠りください。

ありがとうございました。










薬品の怖さと面白さ

●むこう向きのおっとせい その438

3月31日~4月1日にかけて今年度最初の実験学校を実施した。


第1回のテーマは

「薬品の怖さと面白さ」


これからいろんな実験をこなしていく中で
危険な薬品を使うこともある。


なので薬品については慎重に扱わなくてはいけない。


それを言葉だけで伝えても、
子どもたちはすぐに忘れる。


そこで毎回、年度の最初に薬品の怖さを教えている。


今回は私が担当した。


アンモニアのにおいを嗅ぐところから始まり、
塩酸とアンモニアの反応、アルコール、ブタン、水素、
硫酸、塩素酸カリと赤リン。


もりだくさんの薬品を、実験をしながらその怖さを伝えていく。


実験の合間にいろんな話を交えながら進めていくのだが、
子どもたちの反応は非常にいい。


何度も見ている子もいるのだが、楽しそうに聞いてくれる。



この実験はもう何度やったことだろう。


おそらく300回以上やっているだろう。


もう古典落語みたいになっている。


ここでこれを言えばみんな笑うとか
ここでこれをやればみんな驚くとか
という実験の壺がある。


これは不思議なことに、
何年やっていても子どもの反応は変わらない。


ヒゲ先生が以前この授業を見た後、
「面白い授業やな。なかなか授業が上手いではないか。」
と言ってくれちゃことがある。


私が
「この授業だけですよ。子どもたちがこんないい反応をするのは。」
と言ったら、
ヒゲ先生は
「一つでもそんな授業があればいい。」
と言ってくれた。


その言葉は日々授業に悪戦苦闘していた自分にとって、
一つの支えになってきた。



後何度この実験をするのか分からないが、
ネタを少しずつ増やしながら、この実験を通して
子どもたちに化学の面白さを伝えていきたい。


いまでも100分では足らなくなっているのに
これ以上増やすのかと
周りからはブーイングが起こりそうだが。



まもなく新学期が始まる。


今年も「薬品の怖さと面白さ実験」を張り切ってやろう。



ではまた。























Newest

Designed by Akira.
Copyright © 藤原学園の『年中夢求』日記 All Rights Reserved.