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藤原学園の『年中夢求』日記

〜今日も顔晴るみんなへ〜

二代目さん

●むこう向きのおっとせい その605

受験生対象の懇談会が終わった、

先日の懇談では、
お母さんの4人中3人が学園の卒業生だった。

2代目の生徒がほんとに増えた。

懇談相手がかつて教えた生徒でもあるので、
成績の話だけでなく、
ざっくばらんにいろんな話をすることが出来る。

こんなにたくさんの2代目さんが来るとは
昔は思いもしなかった。

こうして信頼して
自分の子どもたちを通わしてくれているのは
これはとても嬉しいことで、
やってきたことが間違いではなかったのかなと思うと同時に、
身の引き締まる思いでもある。


2代目さんの中に一人、
学園の卒業生ではない2代目さんがいる。

今から13年ほど前、
入塾を申し込みに来られたお母さんがおられた。

その時「先生、お久しぶりです。」と仰ったのだが、
顔にも名前にも憶えがなかった。

一体どなただろうと記憶をたどってみたが思い浮かばない。

焦っていたら、
「●●中学で中2の時にお世話になった〇〇です。」
とそのお母さんが仰った。


それで納得がいった。

そのお母さんは
私が教育実習に行った時に教えた生徒さんだったのだ。

学園のことはご存じだったようで、
いつか自分に子どもが出来たら、
私に託そうとずっと思っていてくださったということだった。


これはとてつもなく嬉しかったし、感動もした。


こんな風に思ってくれる人がいた。


私にとっては、大きな勇気を頂ける再会だった。


自分が思う以上に、
信頼を寄せてくれている人が多くいる。


そのことを肝に銘じて、
子どもたちを成長させることに、
日々精進していかなくてはと改めて思う。



ではまた。

豚の眼を解剖した

●むこう向きのおっとせい その604

昨日豚の眼を解剖した。

豚の眼は、南港にある
食肉を扱う会社でいつも購入している。

なぜそんなものを扱っておられるのかというと、
人の目に近いので、
大学や目薬の会社が研究のために買っていくらしい。

昨日も購入しに行ったが、
神戸大学60個というメモが置いてあった。


初めて購入した時、
眼球の周りに肉が付き、
瞼やまつげのある20個ほどの目に見つめられ、
ちょっと引いた記憶がある。


解剖に入る前に目の説明。

一通り各部位の名前と働きを確認。


そして盲点や目の病気についても説明する。


解剖はいたって簡単。

はさみとカッターとピンセットがあればできてしまう。

一番大変のは
眼球の周りについている肉を切り落とすところ。

最近の子はハサミを使うのが上手くない。

だからかなり苦労する。

肉を切ったら眼球を半分に切る。

その後、角膜、レンズ、ガラス体、虹彩、脈絡膜、
毛様体、網膜、視神経を確認する。

レンズを通してみると逆さまに見えたり、
文字が大きく見えることも確認する。

網膜は黒ではなく薄い肌色で、
血管が通っているのも見える。
ライトで照らすとよく見える。

視神経はかなり太い。

解剖を進めていくと、
子どもたちからは驚きの声が上がる。


教科者の図だけではなく、
実際に触れることで得ることはたくさんある。



「何かを学ぶためには、
自分で経験する以上にいい方法はない」
          (アインシュタイン)


子どもたちにとっては
貴重な経験になったのではないだろうか。



ではまた。

2021年度第1回実験学校

むこう向きのおっとせい その603

3日4日と実験学校だった。


4月の実験学校はコロナのせいで中止になったので、
2021年度の第1回目となった。


今回のメインテーマは4月に出来なかった「薬品の怖さと面白さ」の実験と
7月の予定であった「光の実験」


そして自然を感じる実験として「柿の葉寿司作り」と「フィッシング」


「薬品の怖さと面白さ」実験は毎年の定番実験で、
ずっと来ている子は何回も見ていることになる。


しかしながら、これからいろんな薬品を使うことを考えると
外せない実験なので毎年実施している。


光の実験は
「光ファイバーで光の工芸品作り」
「ブラックウォールを作ろう」
「レンズカメラを作って写真を撮ろう」


光ファイバー、偏光板、凸レンズを使っての実験を通して、
光の性質の面白さを体感できたのではないだろうか。


いつものことながら、
子どもたちの反応は生き生きとしていて、
目が輝いていた。


こんな子どもたちと時間を共有できることに
いつもながら幸せを感じる。


そして今回特に嬉しかったことは、
大きくなったら実験学校のスタッフになりたいと
言ってきてくれた小学生が複数いたこと。


実験学校で過ごす時間が
彼らにとって心満たされる時間になっているということかと思い、
何より嬉しかった。


今のスタッフも卒業生ばかりで、
実に献身的に動いてくれる。


子どもたちも実によく懐いている。


そんな彼らの姿も子どもたちに伝わるのだろう。


この子たちがスタッフとして来るには
あと10年は待たないといけないが、
期待を裏切らないように、
日々節制して生きるとしよう。



ではまた。

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