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藤原学園の『年中夢求』日記

〜今日も顔晴るみんなへ〜

渇を入れられた

●むこう向きのおっとせい その670

25日から29日まで冬合宿だった。

11期生から始まったこの合宿も今年で57年。

始まった当初は設備も全くそろっていなかった。

暖房もない。

持ち物の中には毛布というのがあった。

寝具類さえ足りていなかったのだ。

隙間風の入ってくる部屋の中で、
「頭寒足熱がいいのだ。」というヒゲ先生の言葉を受けて、
毛布を膝にまいて勉強していた。

こうして始まった冬合宿だが、
それ以降多くの生徒が、
この小豆島で受験に向けて頑張ってきた。

今年も多くのスタッフに囲まれて、
子どもたちは懸命に勉強に取り組んだ。

学習の後に、例年作文練習もかねて中3生には
毎日日記を書かせている。

少し前までは、専任が毎日添削していたが、
最近はスタッフが日々の添削をしてくれていて、
我々は徹夜学習前だけ書くことにしている。

今年は若きスタッフのNちゃんとK君が、
自分たちも生徒にメッセージを書いてもいいかと
言ってきたのでOKした。

私はいつもは日記を読んで、
1人1人に対して文を書いてきたのだが、
今年は忙しいこともあって、
全員に同じメッセージを書いた。

それに対してNちゃんとK君は一人一人に
思いのこもったメッセージを書いていた。

二人のメッセージを読んだ子どもたちの中には
涙を流しているものもいた。

何人かの子どもから
私にも個別にメッセージを書いて欲しかったと言われた。

ちょっと楽しようと思った自分が恥ずかしくなった。

どんな状況であれ、
子どもたち一人一に真剣に向き合わないといけないのだ。

今年の最後に渇を入れられた。

来年はまた気を引き締めて
子どもたちに向きあっていこう。


今年も大変お世話になりました。
来るべき年が皆さんにとってよき年になりますように。


ではまた。

自分を信じる力

●むこう向きのおっとせい その669

卒業生のM君から
「9月に若江教室で授業中に撮ってた写真が
APAに入選しました。」とのラインが入った。

送られてきた写真には
私が生徒の質問を聞いているところと
実験道具、板書が写っていた。

作品タイトルは
「恩師たち」

M君はいま写真の専門学校に通っていて
将来写真家を目指している。

在学当時からユニークな生徒で
周りのことは気にせずに
自分のやりたいことをやる人だった。

高校受験前に受験勉強そっちのけで
電気技師の資格試験を受けて
合格してしまった時には流石に驚いた。

なんで今?とその時は思ったけれど
型にはまらない彼にとっては
不思議でも何ともなかったのだろう。

その彼が写真家を目指し始めた。

作品を作るのに、私の授業に入って
私や理科実験の様子を撮りたいと言ってきたのでOKした。

夢に向かって突き進む卒業生を
応援しないという選択肢は私にはない。

彼は実験大好きな生徒だったので
写真を撮る目は生き生きしている。

そしてその時に撮った写真が
『APAアワード2024』という
日本広告写真協会が主催する大きなアワードに
入選したというのだ。

歴史のある写真の公募展で、
これまで多くの著名な写真家を輩出しているとのこと。

入選するだけでもすごいことのようで、
ネット見ていると
「在校生がAPAアワードに入選しました!
APAアワードは60年の歴史があり、
プロのカメラマンの登竜門ともいわれる栄誉ある賞です。
例年応募数は写真作品部門だけでも600~700作品(1000点以上)
あり、多くのプロも参加します。そんな中、生徒が入選したことは
まさに快挙だと言えます。」なんて
どこかの写真専門学校のホームページに書いてあった。

まだ専門学校1年生の彼が取ることが出来たなんて
何とも喜ばしいことだ。

彼に才能があるのかなと
H先生が聞いてきたが、それは私には分からない。

ただ、才能というものが、自分を信じる力だとすれば、
彼にはまさに才能がたっぷりとある。

学校の先生には、実験の写真なんてと言われても
「僕はこれを撮りたいから撮るんや。」と
自分のやりたいことを突き進める彼に迷いはない。

また来月も実験の写真を撮りに来る。

いい写真が撮れるように協力していこうと思っている。

彼の撮った写真は、
4月30日~5月5日まで、京都市美術館で展示されるとのことなので
観に行くとしよう。


この間の角川春樹小説賞を取った東圭一さん,
大阪ものづくり優良企業の最優秀企業賞を取った大東さんといい、
卒業生が活躍するのはとても嬉しいことだ。



ではまた。

やり方を変えてみた

●むこう向きのおっとせい その668

土曜日のジュニアサイエンスで小12は
「ぺーパークロマトグラフィー」の実験をした。

水性ペンは見た目が一色でも
いろいろの色が混じって出来ている。

その水性ペンのインクに、何色の色素が入っているのかを
紙と水を使って調べる実験だ。

細長く切ったろ紙の下の方に
水性ペンで印をつけ、水につける。

しばらくすると、毛細管現象で水があがってくる。

インクは、色によって水への溶け方や紙へのつきやすさが違う。

だから水が紙にしみて上がって行くとき
それぞれの色のインクが分かれていくという訳だ。

最初に、10色のインクを選んで、
それぞれの色が何色から出来ているのを調べて
用紙に貼りつける。

その後丸く切ったろ紙に、
好みの色で模様を描かせる。

水につけると
花が咲いたように模様が広がる。

これはとてもきれいで子どもたちは喜んで
何枚も作っていた。

最後に、好きな絵を油性ペンで描いてから切り抜く。

そこに水性ペンで何箇所かに色を付けて、水につけると、
描いた絵に色が広がっていく。

この方法は思いついて初めてやったが、本当に綺麗だった。

子どもたちも大喜びだった。

出来た作品はパウチした。

パンチで穴をあけておくと
素敵な栞が出来上がった。

それをこどもたちは大事そうに持ち帰った。


今まで何度もこの実験をやってきたが、
初めてこんな風にやってみた。

やり方を変えると、子どもたちの反応も変わる。

やっている自分にとっても楽しい時間になった。


同じことをやるにも、やり方を変えることで
新しい息吹が吹き込まれる。

よきものに変えていこうという気持ちが、
新たな変化を生むということですね。




ではまた。

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