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藤原学園の『年中夢求』日記

〜今日も顔晴るみんなへ〜

世界遺産

森山's Honey Bucket 173



 「富士山」が世界遺産に登録されることになったと、テレビの速報で知った。


 幾度訪ねても飽きることのない景観。

 なんど仰ぎ見ても感嘆の声が漏れてしまう雄大さ。

 
 雪をいっぱいに頂く姿も

 若葉や藤の背景にある姿も

 湖面に映る姿も

 草をはむ牛とともにあるときも

 たくさんの鯉のぼりを泳がせ、微笑んでいるときも

 夕日に赤く染まるときも

 朝焼けの空に浮かぶシルエットも

 茶畑の向こうに優しく立つ姿も

 そして遠く海越しに眺める眺望も…

 どの姿も美しくかつ神々しい。

 
 そんな富士山が、世界共通の遺産として認定されることになったのは

 ほんとうに喜ばしいことだと感じたい。


 今までも世界遺産の候補に名が上がりながら、

 大勢の心無い人たちが捨てるゴミの不始末が問題視され、

 都度、選から漏れてきた…というのは有名な話だ。

 最近は登山のマナー向上と、

 たくさんのボランティア清掃者の懸命な取り組みで、
 
 以前に比して随分とゴミが減り、

 名実ともに美しい山と認められたわけだ。



  ただ一つ残念なことといえば、

 「三保の松原」を除くという条件が出たことだ。

 三保の松原からの富士といえば、

 葛飾北斎の『富岳三十六景』や

 安藤広重の『東海道五十三次』『富士三十六景』

 円山応挙の『巻狩図屏風』のなど

 多くの芸術家が選んだ構図だ。

  
 今回名指しで否定された理由は

 彼の地が富士山頂と直線距離にして45㎞と離れていること(富士山と一体…とはみなせないらしい)と、

 海岸付近に設置された波除ブロックなどの人工物が存在すること、

 とニュースは伝えていた。



 富士山と一体化していない…との判断が、

 単に距離が隔たっているから、というのはどうも納得がいかない。

 
 たしかに富士山はその山容自体が圧倒的に美しいのだが、

 海が 花が 緑が 雲が 空が 山々が そして人の暮らしぶりまでが、

 謙虚に富士の美しさを引き立てている。

 北斎も広重も、それを理解するがゆえに、

 富士を背景に小さく描き、他の自然物や人の姿をクローズアップさせた作品を多く描いたのだ…と、僕には感じられる。


 
 日本人が、自らの美意識を持って推挙した「三保の松原」に対して、

 「それを除くなら『世界遺産』として認めよう…」と提案されたからとて、

 「ははあー、仰せの通り承ります…」と頭を垂れて承服すべきなのか?

 ここは、一発

 「折角ですがそのご提案では、『三保』も『日本人』も哀しみます。今回は受賞をご辞退します。」と

 きっぱり断ってみることも潔いのではあるまいか。


 
280px-Mt_Fuji_at_Mihonomatsubara美保の松原


 


  

 





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