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藤原学園の『年中夢求』日記

〜今日も顔晴るみんなへ〜

やっと

●むこう向きのおっとせい その184

昨日、出身中学の同窓会があった。

出席者数は63人。

圧巻だった。

おじん、おばんの大集合。

何しろ、とてつもない時間を超えて会うのだから、
誰が誰だか分からない。

名札を頼りに懐かしい顔を探す。

みんな人生の荒波を越えて今に至るのだろう。

それぞれに存在感があった。

昔話や近況報告やらをあちこちでしながら、時間が過ぎていく。

そんな時に何気なく参加者の名簿を見ると
ひとりの女性の名前が飛び込んできた。


中学2年生の時に、人生初の告白をしたTさん。


その当時、仲のよかったYが告白するのについて行って、
それがうまくいった後、
「お前の好きなのは誰や?」と聞かれて、応えたのがTさんの名前だった。

次の日の放課後、Yが
「音楽室の前に行け。」と言ったから、
何だろうと思って、行ってみたら、
なんとそこにTさんがいた。


たじろいだ。


なんの覚悟も出来ていない。

不意打ちだった。

言うべき言葉が出ないまま、時が過ぎる。

このままでは嫌われてしまう、と思った私は、
意を決して

「付き合ってくれる?」と声を絞り出した。


彼女は小さな声で
「うん。」と言ってくれた。


とてつもなく嬉しかった。


なのにだ。


その後、恥ずかしさのため、彼女とろくに話すこともなく、
中学を卒業してしまい、まったく会わなかったのだ。


心の奥の方に、悪いことをしたという思いが、ずっとあった。


それが昨日、その人に会えた。


話かけてみたら、快く相手をしてくれた。

彼女も私のことは覚えていてくれた。


積年の後ろめたさみたいなのが、すっと溶けた。


始まったばかりの青春の入り口での、

今となっては、甘酸っぱい、ちょっとばかり照れくさい出来事。


行く気があまりなかった同窓会だったが、
自分の人生にあった、一つの「、」で終わっていたものが、
「。」に変わる貴重な時間となった。


行ってよかった。


ではまた。

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