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藤原学園の『年中夢求』日記

〜今日も顔晴るみんなへ〜

未来の技術者?に「ありがとう。」

森山's Honey Bucket 188

 
 夏期講習の最後半に「いきいき理科実験」を3日間開催した。

 その最終日、低学年(小1~3)生は「アルコール鉄砲を作って撃とう!」だった。



 「アルコールって聞いたことある?」のぼくの質問に、


 「ビールやお酒にはいってる!」と間髪入れず合唱する子たち…

 (ムムッなかなか反応のいい子たちだ)


 「お酒のアルコール以外に、火を燃やす燃料にもなるよ。」

 といって、用意していたアルコールランプに火をつける。



 この学年子たちは、アルコールランプに火をつけるだけで、

 そして、その青白い炎を見るだけで、大はしゃぎしてくれる。(ウ~ンかわいい)



 飲むことのできるアルコールと燃料にしかならないアルコールとのちがいを説明し、


 次にアルコールのこわさについて実験。

 
 実験机全面に図柄を描くようにこぼしたアルコール。

 部屋の明かりを落とし、マッチを投げ込むと、あっという間に青い炎が机を駆ける。


 またまた子どもたちは大興奮。



 つぎに今日のテーマ


 水のようなアルコール(液体アルコール)を空気のようなアルコール(気体)にかえると


 空気とよく混ざって「爆発するように燃える」ことを話し、


 机の上から、アルコールの爆発力で飛び上がる紙コップロケットを発射させた。


 興奮に拍車のかかる可愛い子たち…



 そして、いよいよここからが本番、鉄砲を作り!



 でも、缶切りがうまく使えなかったり、

 かなづちを「こわい!」と言って振り下ろせなかったり、


 まあ、低学年の子たちの工作は指導に根気が必要だ。


 
 できる限り手を貸さず、ヒントだけ出し、子どもの試行錯誤を見守る。

 「自分で作り上げた!」と、大きな達成感を味わって欲しいからだ。



 悪戦苦闘の末完成したそれぞれの「鉄砲」に、アルコール燃料を2~3滴たらし、


 弾丸代わりの紙コップを缶にきっちりかぶせる。


 体温で缶を温め、アルコールの気化を促す。

 
 缶の中で空気とアルコールの混合気体ができれば全ての準備は完了。

 あとはチャッカマン(ライター)の引き金を引くだけだ。



 横一列に並んだ端っこの子から、順に発射しよう!!


 みな、勢い良く「パーン」と紙コップが発射されると期待したが…


 快音を放ったのはほんの一握りの子たちだけだった。



 燃料を入れる分量を工夫したり、温める時間を増やしたり、各自がトライアンドエラー。



 やがて、一人の女の子を除いて、みんなでパンパン撃ち始めた。



 どうしても発射できないその女の子も、健気に挑戦を続けている。


 彼女の鉄砲を点検すると、どうやらライターに原因がありそうだった。(彼女の責任ではない)


 でも、手元にライターは残っていない。困った…



 そこで、さっきから百発百中で成功している男の子に、無理を承知で声を掛けた。



 「まだ、1回も成功していない子に、君のライターを貸してあげてくれない?」

 「じゃあぼくは撃てなくなるの?」

 「ごめん。そうなるけれど1回もできてない子がかわいそうなので…」と再度頼むと、


 その男の子は「わかったよ。その子にかしてあげて。ぼく調子の悪いライターで工夫してみるから~」


 と言ってくれた。



 ふつう、低学年の子たちはたいてい「自分が世の中の中心」だ。


 この子のように、他の子のために自分が我慢しようと思ってくれる子は決して多くない。



 ライターを交換してもらった「不発の女の子」はそれから見事に復活を果たした。



 そして、なな何と



 「調子の悪いライター」を手にした優しい男の子は、


 工夫する力を存分に発揮して、いつの間にか悪い点を改良し、


 大当たりを連発するようになった。




 「ありがとうK君。君に救われました。」

 
 人への思いやりがあって、かつ工夫することが大好きな


 君のような人が、日本の将来を支える技術者になってくれるんだろう…


 とても嬉しい気持ちになりました。


 



 
 
 



 




 


 

 


 

 
 




 


 

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