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藤原学園の『年中夢求』日記

〜今日も顔晴るみんなへ〜

珍客

森山's Honey Bucket 192


  3兄弟を藤原学園に預けてくださっている中2生M君のお母さんからお電話をいただいた。
 
 お話をお聞きすると…

 スイスからの留学生をホームステイさせることになりました。。

 うちの家にいる間に、いろいろなところに連れて行ったり、

 さまざまな体験をさせてあげたりしたい、と思っているのですけれど、

 スイスには無い「塾」ってところを見せてあげるのもよいかしら?と思ったもので…

 覗かせてもらっていいですか?

 中学生の英語の授業などはいかがでしょうか?

 火曜日か水曜日にしか日程は取れないのですが…


 ってなお話でした。



  時間割を確認するとちょうど中3の英語の授業が水曜日にはある。

 担当はあっ君先生だ。

 外国の人を前にあっ君先生が英語の授業を披露する!なんて素敵な情景だろう。

 きっとあっ君もやり甲斐を感じることだろう…と、僕は一人ほくそ笑んでいた。


  留学生がやって来たら、本人ともいろいろ相談して、またごお電話いたします!っと相成った。
 


 
  留学生ロイ君はめっちゃかわいい(男前の)男の子だった。



  結局、あっ君の英語の授業ではなく、空いた時間に僕が理科実験を指導することになった。


 僕は自慢でないが英会話はまるでダメダメダメ夫。(大学の2年間EC○英会話スクールに通っていたのにだ)

 ムダな抵抗はせず、通訳はM君のお母さんにお願いした。


 お母さんの英語…それがまたたいへん大変流暢で、美しい。

 ぼくの大阪弁「実験解説」をみごとに同時通訳してくれた。

 外国語の出来る人には、ほんと憧れる。かっこいい!


 まず、アンモニアの刺激臭で留学生の涙を誘ったあと(笑)

 マッチの使い方、ガスバーナーの扱い方、そしてアンモニアの噴水実験へと進めた。


 ロイ君があまりに可愛く反応が素敵きなのに加えて、

 お母さんの英会話をもう少し聞いていたくなったので、

 追加で、濃硫酸で雑巾を真っ黒に焦がす実験と

 塩素酸カリを使った爆発実験もおこなった。
 
 

 僕としては、藤原学園流 お も て な し … をしたつもりだけれど、


 彼は、日本の塾ってこんなことを学ぶところなんだ!っと誤解したままスイスに帰ることになるだろう。


 彼は下りのエレベーターを待っているとき、

 「アリガトウゴザイマシタ。オセワニナリマシタ。」と丁寧な挨拶を日本語でしてくれた。

 「元気でね!」と僕も日本語で挨拶した。


 すると彼は僕にもう一言


 「 ガ ン バ レ ヨ 」


 と声を掛けてくれた。


 「はい。わかりました。」


 
 珍客と名通訳を乗せたエレベーターの扉が閉まった。

 





 

 

 


 


 
 

 

 



 

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