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藤原学園の『年中夢求』日記

〜今日も顔晴るみんなへ〜

世の中には

●むこう向きのおっとせい その226

年末に本部校の入口に、「もう読んだ本なので、寄贈します。」というメッセージと共に
20冊くらいの本が置かれていた。


遺伝やDNA、ミトコンドリア等、生物に関する本が中心で、その他には
放射線や電気の説明など興味を引くものばかりだった。


その中に、「体にいい寄生虫」(藤田紘一郎)というのを見つけた。


以前にNHKの「ようこそ先輩」という番組で、
この先生が出ていたのを見たこともあり、読んでみることにした。


これはめちゃくちゃに面白かった。


この先生は、とにかく寄生虫を心から愛しているのだ。


愛するあまり、寄生虫にヒロミちゃん、サトミちゃんと名前までつけて、
自分の体を使って人体実験までする。ある意味変態である。



「日本人は寄生虫を気味悪いものとして、体外に押し出してしまった。

その結果、花粉症やアトピー、喘息などのアレルギー病で苦しむことになった。」



ということで、寄生虫がそれを解決する可能性があると書いてあった。


そういえば、自分の友達に花粉症やアトピーの人はいないなと思った。


子供の頃には、我々のお腹には大概回虫がいたのだろう。


検便で検査に引っかかると、苦い虫下しを飲まされたものだ。



その寄生虫がアレルギーを抑えていたとなると、
昔は寄生虫と人がうまく共生していたということか。



大真面目に、あまり人のしないことに情熱を注いでいる姿や
所々に掲載されている気持ちの悪い写真とともに、
ユーモアたっぷりの文を読んで、
このところストレスが溜まりすぎていたのが、ちょっと楽しい気分になった。



それにしても、これらの本を寄贈してくれた人はどんな人なんだろう。



世の中には不思議な人がいっぱいいる。



ではまた。

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