FC2ブログ

藤原学園の『年中夢求』日記

〜今日も顔晴るみんなへ〜

「イカの解剖」と「空気砲」(5月実験学校)

●むこう向きのおっとせい その237

ジャンボフェリーから降りると、吹く風がとても気持ちが良かった。


透き通った海を見ると、たくさんの小魚が泳いでいて、

子どもたちも先生も、何度も足を止めて海を見る。


開校式のあと実験開始。


私の担当は456年の「イカの解剖」と123年の「空気砲」。



まずは「イカの解剖」


普通は店で売っている冷凍ものを使うのだが、ここは小豆島。


生きているイカを手に入れることが出来る。



今回はコウイカを入手して解剖した。


流石に生きているのを解剖するのは、酷な感じがするが

こんなチャンスはまとない。


コウイカは色素細胞が発達していて、皮膚の色が見事に変色する。


泳いでいるイカを触ると瞬時に色が変化した。


そんな観察をしたあと、内臓の観察に入る。


一番の見所はイカの心臓の観察だ。


エラとエラ心臓二つと心臓の観察。心臓は3つあるのだ。


植物の葉のようなエラに血液が流れる様子は、残念ながら見ることはできなかったが、

青い血液、エラ心臓の動きは確認できた。


これは冷凍ものでは絶対にできない。


メスのイカに当たった子どもは、卵の観察も出来た。


墨で手を真っ黒にしながら、大興奮のうちに解剖終了。


最初はちょっと引き気味だった子どもたちだったが、実によく頑張った。


最後はイカに感謝の気持ちを込めて黙祷を捧げて、実習は終了した。




「空気砲」は、台風や竜巻の話を交えて「渦」のパワーを説明。


その後、ダンボールを使って、一人ずつ空気砲を作成する。


カラーのガムテープを使って、カラフルな空気砲が完成。


煙を入れて軽くたたくと、見事に煙の輪が飛び出す。


しばし、威力を確かめたあと、恒例の「ロウソク消し大会」をする。


10本のろうそくを何度で消せるか、競うのである。



最初のI君は見事に一発で消した。


次のMちゃん。やる前から「私はダメや」と弱気。


不安一杯の顔でろうそくを狙う。


これが何度ダンボールを叩いても消えない。


だんだんMちゃんの顔がこわばる。


見ている我々もまずいと思った16回目。


ようやく火は消えた。



Mちゃんは浮かない顔をして、次のNちゃんの様子を見る。



Mちゃんの見守る中、Nちゃんがダンボールを叩く。


1回目で8本が消え、2回目で全部消えた。


Mちゃんの顔がますますこわばる。


このままではイカンと思って、2回戦をやろうと言って、

Mちゃんにチャンスを与えようと思ったのだが、

これが見事に裏目に出た。



先ほどと同じ結果になってしまったのである。


Nちゃんが火を消した瞬間、Mちゃんの目から涙が吹出した。


しばし号泣である。


スタッフみんなで必死にフォローする。


その甲斐あって涙が収まった後、

私は「Mちゃん、先生を後ろからそれで打ってみて。」と私を狙わせて、

打たれた瞬間ひっくり返ってみせた。


Mちゃんの顔にちょっぴり笑顔が戻る。


その後も、若い先生方が必死でフォローしてくれた。


みんなほんとに優しい。


しばらくしてMちゃんの顔に、ようやく本来の笑顔が戻った。



帰るときに、その自作の大きな空気砲を、荷物になるにもかかわらず、

Mちゃんが大事そうに持ち帰る様子を見て、いやな思い出にならなくてよかった、

子どもはほんとに可愛いなと、

思わずこちらが笑顔になった。



たった1泊2日の短い時間だけど、

この実験学校には、子どもたちの心(もちろん私も)を揺さぶるものが、

たっぷりある(自画自賛)と改めて思う。



次の6月も、子どもたちとの時間を目いっぱい楽しもう。



ではまた。

Newest

Comment

Leave a comment

Designed by Akira.
Copyright © 藤原学園の『年中夢求』日記 All Rights Reserved.