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藤原学園の『年中夢求』日記

〜今日も顔晴るみんなへ〜

そして伝説へ…

ワクワクの土曜日担当、池畑ことあっくんです☆
本日も僕のヒトリゴトにお付き合い下さい♪


2014年8月23日(土)
夏合宿4日目
天気予報は曇り時々雨。
雷注意報が出ている。


空を見上げると雨こそ降っていないものの、やや黒い雲が空を覆っている。


その為、中3生のメイン行事であるボートツーリングは中止の判断となった。


子ども達の安全が最優先である。

残念だが、仕方がない。


予定を変更して、中2以下の生徒達と共に釣りをすることになった。


僕を含む一部専任と男性助手は、もう使われることが無くなったボートを片付けにボートハーバーへ。


ボートハーバーの清掃をし、ボートをあげ、風で飛ばされることのないように厳重にロープで縛る。


最大の難敵である機械船もスタッフのパワーを終結させ、なんとか引き上げに成功。


全て終わらせるのに1時間半を要した。



ただ一つ気がかりなことがあった。



青空が広がっていたのだ。


「これならボートツーリングはできたなぁ。」


そんな思いが頭をかすめたが、もう遅い。


片付けが終わり、間もなく『星くずの村』の夏は終わる。


天気予報を信じて安全を最優先したのだ。


仕方がないじゃないか。



そう自分に言い聞かせ、村に戻る道中のことだった。


ポケットの中から軽快なメロディが流れる。


学園長からの電話だ。


ボートハーバーの片付け報告をした後、学園長から発せられた一言が後に僕たちの運命を変える。





「これからボートツーリングしようって言ったら怒る?」




この青空を見た中3生から、何故ボートツーリングをしないのかと大ブーイングを受けたそうだ。



確かにそうだろう。


自分が中3生なら間違いなくブーイングをする側だ。




基本的に頼まれごとは引き受ける僕だが、このときは疲れ果てた身体が正直に反応した。




「いや、それはさすがにちょっと…」



学園長も我々スタッフの疲れを察して下さり、話はそこで終わった。


中3生の想いも分からないではない。


しかし、僕も他のスタッフももう限界だ。


きっとみんな分かってくれる。






村に戻り、冷水を流し込み、一息をつく。



遠くからバタバタと走る足音が近づいてきた。


中3男子だ。


僕の顔を見るなりこう切り出した。




「先生、ボートツーリングをさせて下さい!」




しかし、やはり身体が正直に反応する。




「もう片付けてしまったから無理やで~。」



僕の顔がよほど疲れて見えたのか、それ以上しつこく言ってくることはなかった。


だがこのとき、僕の心は変化し始めていたのかもしれない。



釣りから帰ってきた中3生は、口々にボートツーリングの実施を依頼してくる。



ボートツーリングをするかもしれないと聞いた男性助手達は、やはり信じられないというような顔をしている。


当然だ。



しかし、1人の助手の先生が何気無く言った言葉で僕の腹が決まる。



「まぁ、ゆーても生徒に頼まれたら断られへんよな。」



そうだ。


中3生にとっては心待ちにしていた、最後の夏合宿だ。










夏合宿の歴史に一つの伝説を残してやる。







気がつけば僕の手には水着が握りしめられていた。




その後、ボートツーリングの決行を決断された学園長から話を聞いたとき、スタッフ一同に迷いはなかった。



こうして、1度は中止となったボートツーリングが奇跡の復活を遂げる。



準備・片付けは、先ほどまでダウンしていたと思えない動きをしてくれる学園自慢の助手達と、中3生の協力により信じられない程スムーズに行えた。



我々スタッフにとっても、子ども達にとっても、忘れることができない想い出が心に刻まれたことは言うまでもない。




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