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藤原学園の『年中夢求』日記

〜今日も顔晴るみんなへ〜

ビリギャル

●むこう向きのおっとせい その291

映画「ビリギャル」を観に行った。


正式の題は「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話」という長いもの。


先日池畑先生から本をお借りして、遅ればせながら読んだのだが、非常によかった。


それが映画になったというので、観に行くことにした。


ストーリーは、某女子高に通う高校2年生にして、小学4年レベルの学力のギャルが慶應義塾大学を目指すというもの。


一度読んだはずなのに、映画が始まったら、出演者の演技が素晴らしいので、本で読んだことは消え失せて、全く初めてのごとく引き込まれていった。


塾が舞台の一つになっているので、より興味が湧く。


自分ならどう反応するだろうと、改めて先生と女の子のやりとりを興味を持ってみた。


金髪、短いスカート、知識まるで無し。


こんな子が塾に入りたいと言って来たら、自分はどう対応するだろうかと。


ずいぶん前に、中学生でそんな感じの子が来たことがあったことを思い出した。


「こんにちは。」という声で顔を上げた私の目に飛び込んできたのは、濃い化粧をして、マニキュアを塗って、スカートを短くした、ド派手な女の子だった。


一瞬たじろいだ。


この子は何をしに来たのだろう。まさか塾に入りたいなんて言わんやろうなと思って、応対に出たら、塾に入りたいとい言うではないか。


私の最初の思いは、これは厄介なのが来た、だった。


ビリギャルの出会った先生とはえらい違いである。


色々と話しているうちに、悪い子ではなさそうだし、高校に行きたいという思いは持っているようだとは分かってきた。


しかしながら、こんな勉強以外のことにかなり気持ちが行ってしまっている子が勉強できるのか、また、この子を入れると他の子に悪影響が出ないかという懸念が、その子の気持ちを思うより勝ってしまった。


どうも人間力が足らない。
(ビリギャルの塾は個別指導だが、我が塾は一斉指導というところがちょっと違うというのをほんの言い訳にしておこう)


そこで私は、彼女にこう言った。


「分かった。では君がその格好を改めて来たら、すなわち、髪の毛を黒に染め直し、マニキュアをぬらず、化粧を取って来るなら、君が本気だということになるので、入塾を認めよう。」


そんなことを言われるんやったら、こんな塾来るか、と言うかと思いきや、
彼女はしばらく考えて、「もし、そうしたら塾に入れてもらえるんか。分かった。」と言って帰っていった。


ちょっと酷な気もしたし、その子のことより他の子を優先させた自分に後ろめたさもあったけど、その時の自分としては精一杯だった。


それから3日ほどして、また一人の女の子が尋ねてきた。


応対に出て、びっくり。


そこにはこの前とはまるで別人になった、元ド派手だった女の子が立っていた。


「先生の言う通りにしたから、入塾させてください。」と恥じらいだ様子で私に言った。


私はすぐに、「分かった。では高校合格目指して一緒に頑張ろう。」と言った。


彼女はやんちゃではあったが、思ったよりも素直で、勉強にも真面目に取り組んだ。


そのかいあって、無事に思っていたよりも上位の学校に合格できた。



その時は良かったなと思ったし、他の子に対しても、出来うる限りのことはしてきたと思っていたけれど、ビリギャルを観て、もっと出来ることがあるのでは、もっといい方法があるのではという思いを持った。


映画を観ながら、学ぶことが一杯あった。




「ダメな人間などいません、ダメな指導者がいるだけなのです」




この言葉は重い。



いい刺激をもらった映画だった。



受験以外のストーリーも感動するので、一見の価値ありと思う。


機会があればぜひ観て欲しい。




ではまた。

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