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藤原学園の『年中夢求』日記

〜今日も顔晴るみんなへ〜

ちょっといい話

森山's Honey Buket 289

漢字検定の受検日のこと
いつもはずいぶん早くから教室に現れる小4の女の子の姿が見えない。

きっと家でギリギリまで漢検の練習をしてるんだろうなあ…と思っていたら、ハアハアと息を切らせてその子が駆け込んできた。


その子いわく、家の近くの神社に、漢検がどうか合格しますように…とお詣りに行っていたのだとか。

お賽銭も30円して来たそうだ。

健気だなあ…と思いつつ話の続きを聴いてみると。


その神社はつい先日、妹の七五三のお詣りに家族皆で訪れたところらしい。

お祈りしていると神主さんが現れて、お詣りにきた理由を訊ねられたのだそうだ。

そこで、今日の漢検にどうか合格しますようにってお願いしに来ました…と告げると、

神主さんが手に持っていた白くて長い紙のついた棒を、何回かシャカシャカっと私の前で動かして、漢検に合格しますようにってお祈りしてくれはった…とのこと。


漢検の前に、神社でお詣りをしようと小走りで鳥居をくぐる彼女。
お財布から30円取り出してお賽銭箱に投げ入れている様子。
一途に手を合わせて祈る真剣な顔。

そんな女の子に優しく声をかけられる神主さんのまなざし。
正直で真っ直ぐな神だのみに、御幣を振ってお祓いをし応えられた神主さん。


どの場面もが僕の眼の中に浮かんだ。


ええ話やなあ…って、感動した。


本人はべつに僕を感動させようと話し始めたわけではない。
神主さんだって、ことさらこの子に感動させてあげようと思われたわけではないだろう。


心と心が繋がりあった、日常のささやかなやり取りの中に、他人の心を幸せへと運ぶ種が紛れているんだなあ…


本人の願いや神主さんの思いやりが神様に聞き入れられたのだろう、手元の採点ではほぼ満点の成績で彼女は漢検に合格できそうだ。

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