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藤原学園の『年中夢求』日記

〜今日も顔晴るみんなへ〜

辞書を引く

森山's Honey Bucket 290

高校2年のとき同級だったK君の英語の辞書を見てびっくりした。

その使い込み方にである。

手垢がつくほど・・・という形容を遥かに超え、

ページをめくって単語を探すときの両手の形がそのまま辞書の形になっている・・・といえる代物だった。

大きくゆがんだその直方体は、それまでの日々彼がどれだけ「辞書の虫」として過ごしてきたかを物語っていた。

当然というべきか、彼の英語力はクラスの中でも際立っていた。



おそらくK君の何十分の1程しか英語の辞書を使っていなかっただろう・・・そんな僕だが、今の中学生たちが余りにも辞書を引こうとしない事実に驚いている。

もちろん今の子たちはスマホやPCという強い検索ツールがある。

ゆえに紙の辞書の活用が減るというのは当然だ。

しかし、デジタルツールであれアナログであれ、辞書で調べものをする・・・という姿勢そのものが今の子たちからはなかなか見えてこない。

彼らに辞書の活用を促したい。



辞書を使った者なら誰もが経験することであるが、「辞書を引くこと」=「ただちに正解を得ること」ではない。

たいていの場合、並列されている幾つかの意味や解釈の中から、どれがその場の最適かを取捨選択しなければならない。

なかなかの苦労だ。

また辞書中に居並ぶ「別の言葉」に興味が奪われ、思わぬ寄り道をすることもあった。

いずれにせよ辞書を片手の勉強は時間を必要とした。


しかし時間をかけた分、自分で手にした納得にはそれなりの満足感が持てた。

ゆえに、辞書引きは「自学自習」の礎だと思う。



今学園の小学生には、国語授業に1人1冊辞書を持たせている。

読解問題の練習をするときも、いつも手元の辞書を活用するよう声を掛ける。

辞書引きの積み重ねを実感できるよう、調べごと1つごとに付箋を1枚貼り付けさせてもいる。

昨年には1年間で600回も辞書とにらめっこをした子がいた。


写真は現小学3年のY君の国語辞典だ。


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小さい学年から辞書を引き、引きながら考えることを続けていけば、

将来「すぐには解決できない課題」に直面したとき、

工夫して良い解決法を見つけられる・・・そんな力が蓄えられていくのではないだろうか?


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