FC2ブログ

藤原学園の『年中夢求』日記

〜今日も顔晴るみんなへ〜

藤城清治 光のメルヘン展

●むこう向きのおっとせい その344

昨日奈良に行ってきた。



昼すぎに、雨の奈良を歩くのもいいなと急に思いたったのと、
前に「藤城清治 光のメルヘン展」をやっていると
聞いたのを思い出したこともあって、行ってみることにしたのだ。



目指すは奈良県立美術館。



奈良駅に着くと「ミュージックフェスト奈良」というのを今やっているみたいで、
ジャズの生演奏が響き、それが雨と木々の緑にマッチしていい雰囲気だった。



藤城清治は影絵作家で、みんなも一度や二度はその作品を目にしていると思う。



雨の中を歩いていくと、すぐに美術館は見つかった。



以前に朝日新聞の日曜版に掲載されていた時の白黒のイメージ(相当昔のことだ)
を持って会場に入ったのだが、
いきなりそのカラフルな色彩の世界に圧倒された。



息を呑む美しさだった。



会場は5つに分かれ、
昔の作品から92歳の現在までの作品が展示されているのだが、
どれもずっと観ていたいほど魅力的だった。



所々に藤城氏本人の解説が書いてあり、その文もまた感動的だ。



「命を削って創っている。」との文を読むと背筋がのびる思いがした。



2年ほど前から脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニアなどの手術を繰り返し、
病気や痛みと闘いながら創作活動を続けている藤城氏だが、
そのエネルギーは凄まじい。



最近に創られた東日本大震災の被災地を実際に訪れて描かれた作品の解説にある、
「がれきは宝石よりも美しい ぼくは被災地を描く」
という言葉はまた印象的だ。



でもそんな身を削る思いをして創られた作品の数々ではあるが、
精一杯生きている人間(生き物)の強さと優しさに溢れている。



とにかくどの作品もインパクトがある。



特に90歳の時に制作された超大作、横6メートル・縦3メートルの大壁画
「日本一大阪人パノラマ」は凄い。



大阪人は是非ともこれは観ておかないと損をする。




展示も終わりに近づいた会場の壁に、
藤城氏の直筆で次のように書いてあった。


「人間はいつかは病気もする 不幸に出会うこともある 
それをのりこえてこそ 生きるよろこびがとびだしてくるんだ 
ぼくはこれからこそ ほんとうのいい絵 生きるよろこびを描いていこうと思っている」



この言葉に勇気と元気をもらった。



皆さんも時間があれば是非観に行ってください。



感動をもらえますよ。





「僕にとってこびとは人生のパートナーだ。

そして僕の一番の相談相手でもある。

たまに愉快なアイデアを耳打ちしてくれる。

こびとは一人だけでなくこの世にいっぱいいると思う。

そして誰にでも話しかけ、喜びや悲しみを分かち合ってくれる

みんなこびとくんと仲良しになり、

話し合い、語り合っていったらどんなに楽しいだろう。」

  (”人はみなこびとを一人もっている”  藤城清治)
 


ではまた。

藤城清治

Newest

Comment

Leave a comment

Designed by Akira.
Copyright © 藤原学園の『年中夢求』日記 All Rights Reserved.