藤原学園の『年中夢求』日記

〜今日も顔晴るみんなへ〜

ドラマ 《前編》

森山's Honey Bucket 329

2月は神戸と高松・小豆島を繋ぐジャボフェリーの定期検査の時期だ。
2隻あるジャボのうち1隻はドッグ入り。
残りの1隻で運航する。

よって究極の特別ダイヤになつている。


神戸港からの往路はともかく
復路のフェリーが神戸に戻るのが夜の10時となる。

小学低学年生の参加者もあるので、帰路は
①フェリー
②高松周り淡路島経由の高速バス(8時過に難波)

のうちから、ご家庭ごとに選択をしてもらうこととなった。
(結局29名の子たちやお母さんと5名のスタッフが高松へ渡ることとなった。)




さて、2016年度最終回の実験学校が始まった。


往路のフェリーは、
折からの強い季節風とそれに伴う高い波、
そして大潮と重なる激しい引き潮など、
悪条件が重なり、
小豆島着岸が予定より大幅に遅れた。


幸い子どもたちは船酔いもせず、
星くずの村へ続く坂道もへっちゃらな様子だったので、延着のことはさほど心に留めていなかった。


学園長を囲んで開校式があり、各宿舎に荷物を収めた後、早速1・2時間目のロボット製作がはじまった。



2時限目のロボット作りを手伝う傍で
「あっ…」不安がふと頭をよぎった。


不安とは…



明日高速バスで帰阪する者たちは

先ほど神戸から乗って来たのと同じ便のフェリーを利用して高松東港に渡る。


そしてフェリー乗場から高松駅まで約4km送迎バスに揺られ、そこで高松解散の子たちと別れ、高速バスターミナルまで5分ほど歩いて、やっとそれに乗り込む段取りだ。


計画では、高松東港着から高速バスターミナルまで50分間の時間をみている。ざっと30分間はゆとりを持っている算段だ。



が…
が、だ。


明日のフェリーがもし今日のように30分近く延着してしまったら…
まさか…17:00発の高速バスに乗れない??


明日吹く風の強さも波の高さも
潮流の影響も…神のみぞ知ることだ。

明日も今日と同じにならないとは限らない。



早速、船会社に連絡を取り不安をぶつけてみた。

「明日は今日のような強風ではない…でしょう、おそらく。
多少延着しても高速バスには間に合うでしょう、おそらく。」

当然といえば当然。

船会社は船の運航に携わるプロではあるが、
風や波や潮を操る神ではない。


しかし、

「何が何でも17:00発の高速バスに乗らないとならない!」と僕が食い下がるものだから、

船会社もだんだん

「う~ん、ちょっと厳しいかも知れませんね…」

とトーンダウンして来た。


結局、明日の昼過ぎにフェリーの運航状況を教えてもらう約束を取り付けて電話を置いた。


不安の解消を求めて投げかけた質問が、

結局、今の不安をより大きくするだけのことにしかならなかった。


とはいえ、

「17:00の高速バスに乗って、難波に子どもたちを送り届ける!」

ということだけは、どんなことがあっても成し遂げなければならない僕の責任だった。


小豆島から高松へ渡る船が発着する港は全部で3港。

島の南東の端にある坂手港が、「星くずの村」に
最寄りの港。明日もここから乗船予定だった。


島の中西部に池田港という港がある。
バスを利用すれば約40分程で到着出来る。


池田港↔︎高松港は航路が短く、殆ど欠航や延着が無い。この便ならば、17:00のバスに心配なく乗り込めそうだ。

だが、計画変更に伴って、子どもたちに余計な負担をかけることになる。また、学園が余分に負担することになる経費も少なく無い…


しかし、背に腹は変えられない。

明日の運航状況次第では、急な計画変更も致し方ないものと覚悟した。
覚悟と報告の準備をして学園長の元へ向かった。



約束通りに
元気に
それぞれの子たちを
それぞれの親御さんの元へ
笑顔でお返しするのが
我々の仕事なのだ…



(この辺りまでを一応「ドラマ《前編》」とさせてください。ほんまのドラマは《後編》だったかな…長文付き合ってくださりありがとうございました~)

Newest

Comment

Leave a comment

Designed by Akira.
Copyright © 藤原学園の『年中夢求』日記 All Rights Reserved.