藤原学園の『年中夢求』日記

〜今日も顔晴るみんなへ〜

中3生に本を借りた

●むこう向きのおっとせい その414

先週中学3年生の女の子から1冊の本を借りた。


彼女は本が大好きでいつ見ても本を読んでいる。


成績は優秀。トップクラスだ。お母さんも卒業生で、やはり抜群の成績だった。


彼女は非常に大人なしく、自分から話しかける事はまずない。


私も今年の4月から初めて彼女の授業を受け持ったので、
今まであまり接点がなく、ゆっくりと話す機会はなかった。


この夏の合宿でプールの時間に、泳がない子たちの相手をしていたのだが、
その中に彼女もいた。


プール脇の椅子に腰かけてやはり本を読んでいたのだが、
暑かったのか控えの部屋に戻って来た時に、初めてゆっくりと話す事が出来た。


といってもそんなにたくさん会話をしたわけではないが、
彼女の読んでいる本について話をし、私も好きな作家の話を少しした。


それから時折会話が出来るようになった。


それで2週間前に、最近読んだ本で感動した本があったら貸してくれないかと言ったら、
先週の帰り際に何も言わずに1冊の本を置いて帰った。


そのタイトルが意表をつくものだったのでちょっと驚いた。


『友達いないと不安だ症候群に効く授業』(斎藤 孝著)


何だ!?このタイトルはと思いながら読んでみたのだが、
これが考えさせられる事の多い、非常に刺激的な本だった。



『「友だち力」とは、友達を作る力ではなく、友だちとの距離を自分でコントロールできる力のこと。」』


本書では友達を作る方法として、偏愛マップというのを紹介している。


『自分の好きなものを羅列したメモを作るのです。自分が偏って愛しているものを共有できると、友達関係が急速に近づきます。』

『お互いに好きなものが全くない人と話すとなったら、それはもう大変です。
なぜなら、相手の人格そのものとつきあわなければならないからです。
人格そのものとつきあうというのは、結構難しくて辛いものです。
友だちとつきあう時、その友だちの気質とか人格とつきあうものだと、
普通は思われていますけれど、実はそうではありません。
実際好きなものについて語り合うことには、人間そのものとつきあわなくてすむというよさがあります。』


「人間そのものとつきあわなくてもすむ」と言う言葉は、
かなりインパクトがあった。


ちょっと引用が長くなってしまったが、他にも身につまされる事がたくさん書いてあった。


これが感動した本だという事なので、
彼女の琴線に触れるものがきっとたくさんあったのだろう。


本書には
「中でも中学生は、過酷な友だち関係、高度な友だち力が要求される状況に放り込まれています。」と書いてあった。


彼女はどんな思いでこの本を読んだのだろう。


「いざとなれば1人でも大丈夫な自分になろう!」
という本の帯の言葉が、彼女とオーバーラップした。



ではまた。

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