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藤原学園の『年中夢求』日記

〜今日も顔晴るみんなへ〜

マグロのお刺身

森山's Honey Buket 354

公立高校入試も終わり、後は結果を待つばかり。
それぞれの子たちの夢が叶うことを祈るばかりだ。


ふとN君のことを思い出した。

以前…

受験校をどこにするか…の懇談をしていた11月のこと、彼は藪から棒に

「先生、おれ高校へは進学しないことにした。」
と、切り出した。

驚きつつも話を聴くと、和食の料理人になるための修業をする決心をしたのだ、と言う。

お家の人とも相談をして、翌週にはお父さんと、修業させてもらおうと思っている師匠のところに挨拶に行くつもりだと、熱く語った。


翌週、彼は
「春から修業させてもらえることになった。」と嬉しそうに報告してきた。


15歳なのに偉いなあ…と彼の決断を讃える気持ちと、

高校の3年間を通して、気持ちが本物かどうかを確かめてからでもいいのでは?という気持ちと、

僕にはどちらの思いも同じくらいあったけれど、彼の行動力 = 彼の気持ち だった。


その彼はその後、なんと冬合宿の徹夜学習もやり遂げ、卒業まで学園に通い続けてくれた。

「今、やらなあかんのはやっぱこれやから…」

彼のそんな言葉を思い出す。




1年ほど経ったある日、彼が教室を訪ねてくれた。

ひとつ下の後輩たちが、受験のために居残って勉強していた時だった。


「先生、これ見て。」

彼が大切に取り出したのは、師匠に見立ててもらったという刺身包丁だった。


刀身が細長く、とても格好良かった。


そしてにっこり笑いながら、これみんなで食べて…と、タッパーを手渡してくれた。


「まだまだやけど、おれが造った。」

マグロのお刺身がたくさん入っていた。


中3生たちととても美味しくいただいた。



N君、まだ修業中かな?ひょっとしてもう自分の店を構えたかな?





教えた子たちには

イタリアンの店を出した人
歯科医院を開業した人
お寺を継いでいる人
ガラス職人さん
町工場の社長さん
整体師さん
学校の先生
福祉士さん
飛行機関係のエンジニア
薬剤師さん
保育士さん
声楽家
看護師さん
大阪を遠く離れひとり勤務している人

母さんになって頑張ってる人

そして

藤原学園で共に働いてくれている相棒



それぞれが

それぞれの道で頑張っている。





合格発表をドキドキした思いで待つ62期生のみんな!

希望が叶えばもちろん最高!!

でも、もし万が一今回が、涙に暮れる結果になろうとも、君らが頑張ってきたことは事実なんや。

その時はその時、次にそれぞれの道で活躍出来る自分になろうね。



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