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藤原学園の『年中夢求』日記

〜今日も顔晴るみんなへ〜

再会

●むこう向きのおっとせい その479

昨日、一昨日と実験学校だった。


2018年度の最終回で、恒例のロボット作りと表彰式をメインにして実施した。

今年のロボットはセンサーで感知して動くのだが、なかなか可愛いロボットで、子どもたちも大喜びだった。

表彰式では、今年1年頑張って来てくれた子たち、そして何年にも渡って来てくれる子たちに対して、表彰状と記念品を手渡しした。

以前は8年とか9年皆勤という猛者もいたが、最近は中学入試もあり、なかなかそんな子はいない。


実験学校の前日、思わぬ人が10年振りに私を尋ねてくれた。

実験学校の卒業生で8年皆勤という、実験学校をこよなく愛してくれていた人だ。

小さい頃から私にとても懐いてくれて、実験学校中はずっと私の側にいた。

久しぶりの再会に、心が震えた。

久しぶりに会ったからだけではない。

ずっと気になっていた人だったからだ。

あれほど私の側にいたのに、ある時を境に、彼女は私に全く近づいてこなくなったのだ。

なぜだろうとずっと気になっていた。

私は昔と違って、今はよほどのことがない限り叱らない。

特に実験学校では会うのが多くて月に一度ということもあり、叱った後のフォローがしにくいので、滅多と叱ることはない。

たった一度だけ、彼女を叱ったことがあった。

それは、実験の後始末を、彼女のグループが注意されたにも関わらず、ちゃんとやっていなかった時のことだ。

彼女を直接叱ったのではないのだが、その時以来彼女の様子が変わった。

近づいて来なくなったのは、おそらくあれが原因だろうと思っていたのだが、彼女に直接聞くチャンスがないまま、彼女は卒業してしまった。

それから10年、彼女は突然ひょこっと何事もなかったかのように、若江の教室にやってきた。

最初誰が来たのか分からなかった。

彼女はすっかり可愛い大人の女の人になっていた。

そして確かめてみた。

やはり思っていた通りだった。


それまで叱られたこともなく、いつも優しかった私に叱かられたことが大ショックだったということだった。

たった一度の出来事が、今までの2人の時間をなきものにしてしまった。

自分の言動が与える影響は、自分が思っている以上のものがある。

心しなければならないと改めて思った。

2人で写真を撮って別れた後、彼女から、
あの頃はすみませんでした。またお話し出来るようになってよかったです!またこれからよろしくお願いしますとラインが送られて来た。


長年気になっていたことが解消された。


ほんとに嬉しい瞬間だった。


ここ最近で最も幸せな出来事だった。


彼女とは、これからずっとお付き合いできたらと思っている。


ではまた。

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