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藤原学園の『年中夢求』日記

〜今日も顔晴るみんなへ〜

ひるんだら負け

 ひるんだら負け、というのはスポーツや勝負ごとばかりでない。数学でも「自分に解けるはずがな



い」とはじめから思っていたら、解ける問題まで解けなくなる。数学の不得意の生徒は、試験問題を



見たとたんに「これは難しい」と思ってしまうらしい。この瞬間、金縛りにあったごとく本当に解け



なくなる。数学における最高の賞、フィールズ賞を受賞したコーエン教授(アメリカの数学者)は、



毎学期異なる分野の講義をし、学期末にはその分野の論文を著すといわれる天才である。その彼が、



問題をだれかに出されるといつも「これは簡単だ」直ちに言うそうである。無論すぐに解けるとは限ら



ないのだが、まずそう言って自分に気合を入れ、問題に圧倒されないための勇気と楽観をふるい



起こす。ひるむのはもちろん、悲観的であっても脳は全開しないからである。コーエン教授にして



そうなのである。



 「古風堂々数学者」 藤原 正彦 著 新潮文庫

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