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藤原学園の『年中夢求』日記

〜今日も顔晴るみんなへ〜

台風

●むこう向きのおっとせい その82




薫風香る、新緑の美しい季節到来と思ったのもつかの間、

早くも梅雨入りするわ、台風が2つも接近するわで、

いつもの爽やかさを味わうまもなく、5月が終わろうとしている。

 

5月に本州付近へ接近する台風は10年に1個程度。

そんな珍しい5月の台風が2個続けて本州に接近するのは

統計史上初めてらしい。異常気象だ。

 

 今年はフィリピン近海の海水温が高く、例年以上に太平洋高気圧の

 勢いが強いため、例年なら南の海上を通過するはずの台風が、 

この時期から日本に近づいているようである。

 

今日のニュースを見ていたら、強風で男の人がとばされていた。

風の力は恐ろしいものだ。





 

子どもの頃、台風は怖いながらも、何だかわくわくする出来事だった。

 

台風接近となれば、家の窓には板がはられ、玄関には土嚢が積まれた。

土嚢は大雨が降れば川の水がすぐに氾濫したので、それに備えたのである。

 

強風が吹けばすぐに停電になった。

電燈が消えればろうそくをともした。

 

ろうそくの火を前に、あちこちで起こる雨漏りの音を聞きながら、

父の語る物語を聞くのは圧倒的な面白さだった。

 

 台風が過ぎ去ったあとは、まだ増量している川に架かる橋の上で

上流から流れてくる亀や蛇、大きな鯉をつかまえるのが子どもたちの楽しい時間だった。

 

あるとき猛烈な風が吹いて、近所の一軒家が倒れた。

すごいなぁと思って、いつもの橋の上に行くとなんだか景色が違う。

なんだろうと思ってよく見たら、川の上に突き出ていたバラックの家が

吹き飛んで影も形もなかった。

飛んだ家の人には気の毒だが

それを見て、みんなで大いに興奮したことを覚えている。

 

 

 

最近自分の子どもの頃のことを思い返すことがちょくちょくある。

 

いいことばかりではなかったが、

「熱中ということの中に、面白さと緊張があるという子どもの世界」(灰谷健次郎)

に生きていられたことが、幸せだったのだつくづく思う。

 

 

ではまた。

 


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