FC2ブログ

藤原学園の『年中夢求』日記

〜今日も顔晴るみんなへ〜

18年ぶりに会った

●むこう向きのおっとせい その102

18年間教室の私の机の引き出しにずっとしまってあったものが、
この間久しぶりに日の目を見た。

 Remember Bomb!!
  1993.12.10


と書いた封筒に入っていたのは、18年前の中3生が作ったマッチの箱薬。


あの日のことは忘れもしない。


「マッチ作り」の実験の時であった。

後ろの机で作業をしていた私は、「ボーン!」という物音に驚き振り返った。

そこには頭から煙をだし、呆然としているAちゃんの姿があった。

薬品の調合の仕方を間違え、爆発させてしまったのだ。


すぐさま職員室連れていき、火傷を負った指を水道の水で冷やした。

「大丈夫か!?」と驚いて尋ねる私に対する彼女の答えは



「先生、私の眉毛ある?」だった。



指にはかなりの火傷を負っているというのに、一番気にしたのはそれだった。


彼女の爆発から遡ること22年。


やはり同じように爆発させた男の子がいて、眉毛が吹っ飛んだのだ。


その時の話を聞いていたので、何よりもそのことが気になったらしい。


「こっち向いてみろ。」と彼女の顔を見ると、眉毛は存在していた。

「おう、よかったな。眉毛はあるぞ。」

それを聞いて彼女は

「よかったぁ。」とホッとして眉毛をさわった。

その時、眉毛は無常にも彼女のデコから、ハラハラと落ちたのである。

それを見て


「眉毛がなくなったぁ!」と彼女は大粒の涙を流したのだ。


あれから18年。


卒業後は顔を見せなかった彼女だが、
姪が入塾したのをきっかけに、久方振りに顔を見せてくれた。

今は警察病院で看護師として働いているとのこと。

結婚してかわいい子供も連れていた。

封筒に入っている「箱薬」を見ながら、
あの日の事でひとしきり話が盛り上がった。


「あの時、指よりも眉毛気にしていたなぁ。」といった私に

「女の子やもん。」

と彼女は可愛く答えた。


もう二度とこんなことはあってはならないと、心に刻んだあの日。

 Remember Bomb!!
  1993.12.10


とってもチャーミングな大人の女性になっていた彼女と、
この話を笑いながらできた事が大変嬉しかった。


ちなみに彼女の眉毛はちゃんとデコちんに存在していた。


ではまた。
s-SN3J0852.jpg

Newest

Comment

Leave a comment

Designed by Akira.
Copyright © 藤原学園の『年中夢求』日記 All Rights Reserved.