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藤原学園の『年中夢求』日記

〜今日も顔晴るみんなへ〜

夢の世界

ワクワクの土曜日担当、池畑ことあっくんです☆
本日も僕のヒトリゴトにお付き合い下さい♪


朝、出勤してきた看護師さんが言います。

「今日は陽射しが強くてめっちゃ暑いよー!もう外に出たくないわー。」


お見舞いに来てくれた友人が言います。

「ホンマ仕事忙しいねん!休みが欲しいわ。」


リハビリから帰ってきた同室の患者さんが言います。

「松葉杖は難しい。わしには無理やわ。」



普段ならきっと、

「あぁ、そうですねー。大変ですね。」

なんて思いながら聞いてるんだろうな。



でも今は違う。

どれもこれもうらやましくて仕方ない。


ガンガンの陽射しの下に出て、ダラダラ汗をかきたい。

毎日ヘトヘトになっても仕事をしたい。

リハビリは大変でもベッドから外へ出たい。


まだ今の僕には叶わない願望。


入院前の僕は、今の僕の願いが全て叶った夢のような世界にいたんだな。



僕が心理学を学んでいたとき、先生からこんなお話を聴かせてもらった。




今日生きていること。それも奇跡なのです。


今は元気なわたしの息子が、1歳で小児ガンの宣告を受け、死と戦う息子と向き合った日々。

小児ガンの病室では、

「明日この小さな手が自分の手の中から消えてしまうかもしれない」

「母を見上げるこのつぶらな瞳が、いつまで自分に微笑んでくれるのだろう」

といった襲いくる不安と闘いながら、せめて楽しい思い出作りをと、

祈るように子供の前で笑いを作る同室の母親たち。

「悲しいときに泣けるのは幸せなことだ」

と思い知らされた瞬間でした。


そんな緊張した笑いの中にも、未来という恐怖が押し寄せてきます。

同じ病室には「しゅんしゅん」と呼ばれていた男の子がいました。

ある見舞い客が

「しゅんしゅんは大人になったらなんになるの?」

と聞きました。

瞬間、病室が凍りつきます。

誰もが、彼が大人になることを心から祈っているからです。

「しゅんしゅん」はすなおに答えました。

「お巡りさん」と。

きっと彼なら立派なお巡りさんになるだろう。

誰もがそう思いました。

でも、その彼も、大人になりたいという夢を残したまま、旅立ってしまいました。

亡くなる前日、いつも聞き分けのよい「しゅんしゅん」が、お母さんに何度も

「ぼくの病気は治るの?ぼく、大人になってお巡りさんになりたいよ。

なれるよね。ぼく、大人になりたい」

とたずねたそうです。

きっと、自分の命の終わりを感じていたのでしょう。

「しゅんしゅん」が夢にまで描いた大人の世界。

わたしたちは彼の夢に見た憧れの世界に、

なんの努力もしないではいっているのではないでしょうか。

今日生きていられることは、本当に「奇跡」であり、感謝すべきことなのです。

(先生の著書より引用)






ついつい忘れてしまいがちがけど、
さしたる不自由なく生きれている僕らの日常は実は夢のような世界。


今回の怪我は、そんな大切ことを忘れていた僕に気付かせるためのプレゼントかな。



生きてるだけで丸儲け。
(明石家さんま : タレント)

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